韓国政府は、現地時間の来月3日から5日までアメリカのアラスカ州アンカレッジで開かれるエネルギー関連の会議に出席します。
会議の主な議題はまだ決まっていませんが、アラスカのLNG=液化天然ガス事業や、アメリカ産LNGの輸入拡大などが取り上げられる見通しです。
この会議には、韓国をはじめ、日本、台湾などが招待されていて、アメリカ政府が進めるアラスカLNGプロジェクトの紹介が行われ、プロジェクトへの参加要請を受けることになるとみられています。
会議には、アメリカのクリス・ライト・エネルギー長官やダグ・バーガム内務長官など、アメリカの主な閣僚が出席する予定で、韓国とアメリカのエネルギー当局間での実務者会議の開催も検討されています。
エネルギー業界関係者によりますと、「来月2日に行われる韓米政府関係者の会議には、韓国ガス公社などのエネルギー業界関係者も同席する」ということです。
韓国ガス公社が政府間会議に出席することから、アラスカLNGプロジェクトへの参加やアメリカ産LNGの輸入拡大が主な議題になるとみられています。
韓国政府はこれまで、アメリカ産LNGの輸入拡大を、韓国のエネルギー輸入先の多様化だけでなく、アメリカの通商当局が求めてきた「貿易不均衡の是正」も実現できる手段として検討してきました。
一方、2日の政府間会議と3日から5日まで開かれるエネルギー関連会議では、アラスカLNGプロジェクトの詳細についても情報共有が行われる可能性があります。
このアラスカLNGプロジェクトは、アラスカ北部のノーススロープ地域に埋蔵された天然ガスを開発し、アラスカ南部まで輸送する、およそ1300キロメートルのパイプラインを敷設する大型事業です。
この計画は、およそ10年前に初めて提案されましたが、採算性の問題などから長らく保留されてきました。
しかし、トランプ大統領の就任直後に関連する行政命令が署名されたことで、再び注目を集めています。