第21代大統領選挙の投票が、3日午前6時から全国1万4000あまりの投票所で一斉に始まりました。
今回の大統領選挙は、去年12月3日の非常戒厳発令後、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の罷免に伴い実施される選挙で、激しく揺れ動く政局の中で、国民がどのような選択を下すのか注目が集まっています。
中央選挙管理委員会によると、今回の大統領選挙の有権者数は4439万1871人で、投票は午後8時まで行われます。
この選挙には、革新系野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)候補と保守系与党「国民の力」の金文洙(キム・ムンス)候補、保守系野党「改革新党」の(イ・ジュンソク)候補などが立候補しており、遊説期間最終日の2日まで、貴重な一票を訴えました。
5月29日と30日に実施された期日前投票率は34.74%で、過去2番目に高い記録となり、最終投票率への関心も高まっています。
これまで朴槿恵大統領が罷免されたあとの2017年の第19代大統領選挙では、事前投票率は26.06%、最終投票率は77.2%でした。
2022年の第20代大統領選挙では、過去最高の事前投票率(36.93%)を記録しましたが、最終投票率は77.1%で、前回と大きな差はありませんでした。
ところで、一部の期日前投票所では、投票用紙が投票所外に持ち出されるなど、管理の不備が指摘される事態も起きたことから、選挙管理委員会は3日の本投票日に向けて全国の投票所におよそ20万人規模の管理員を投入し、投・開票作業に万全を期すとしています。
一方、投票は午後8時に締め切られ、全国254の開票所で直ちに開票作業が始まります。
KBS、MBC、SBSの地上波3社による出口調査の結果は、午後8時ちょうどに発表される予定です。
選挙管理委員会は、4日未明にも新しい大統領が判明するものとみています。