3日が投開票日の第21代大統領選挙は、大統領の空席によって早期に行われる選挙であるため、新たな大統領は当選が確定したあと、「政権引き継ぎ委員会」を置かずに直ちに就任します。
当選者の決定は、開票終了後、すぐに招集される中央選挙管理委員会の全体会議で確定されます。
同じく大統領の空席によって行われた2017年の選挙では、投票翌日の午前8時に選挙管理委員会の全体会議が開かれ、大統領当選者が正式に確定しました。
第21代大統領の就任式は、選挙翌日の4日の午前11時か正午ごろ、国会議事堂本館の中央ロビー「ロタンダホール」で行われるものとみられています。
今回は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の罷免にともない早期に行われる選挙であることから、就任式は「就任宣誓式」という形で手続きを簡素化して行われる予定で、これまでの大統領就任式で行われてきた、普信閣(ポシンガク)での鐘打ち式や軍楽隊のパレード、礼砲の発射などは省略される見通しです。
朴槿恵(パク・クネ)元大統領の弾劾を受けて実施された臨時選挙で当選した文在寅(ムン・ジェイン)元大統領も、開式宣言、国民儀礼、就任宣誓、国民へのメッセージという順序で式典を行い、「就任式」ではなく「就任宣誓式」という名称で実施されました。