李在明(イ・ジェミョン)大統領は、国のために命を捧げた戦死者など殉国者を称える国民の祝日「顕忠日」の記念式典に出席し、「国家有功者」への「手厚い報償」を強調しました。
ことしで70周年を迎える「顕忠日」の記念式典が6日、ソウルの国立墓地・顕忠院で行われ、就任3日目の李大統領は金恵景(キム・ヘギョン)夫人とともに出席しました。
李大統領は式典で、国を守るために犠牲となった殉国者を「護国英雄」と呼んで敬意を表し、「特別な犠牲には特別な報償が伴われるべきだ」として、国家有功者とその遺族への礼遇と支援を強化する意向を明らかにしました。
また、軍人や警察官、消防隊員など、国のために活躍している人材に対する服務環境の改善に取り組むことも強調しました。
保守層が重視する殉国者への手厚い報償を強調することで、自身が目標として掲げた「正義のある統合政府と実用重視の柔軟な政府」を目指すという意思をアピールする形となりました。
一方、北韓についての直接的な言及はありませんでした。過去の式典では、北韓に対して強硬路線を取った尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領は、北韓の核・ミサイル開発を「脅威」と批判し、融和路線だった文在寅(ムン・ジェイン)元大統領は北韓への批判を避ける姿勢が目立ちました。