来年7月に開かれるユネスコ=国連教育科学文化機関の「世界遺産委員会」の開催地が釜山(プサン)に決まりました。
世界遺産委員会は、現地時間の15日にフランスのパリで開かれた第47回会合で、次回の第48回会合を韓国で開催することを正式に決めました。
韓国で開催されるのは初めてです。これまでアジアではタイ、日本、中国などで開かれています。
国家遺産庁は先月30日に、ユネスコに開催意向書を提出し、外交部や国会、釜山市の関係者とともに誘致の意思を積極的にアピールしてきました。
世界遺産委員会は、1972年の「世界遺産条約」にもとづいて設置された国際会議で、世界遺産の登録や保全政策などについて議論します。会議には、196か国の代表とユネスコ事務局長など、およそ3000人が出席します。
来年の開催国となった韓国は、会議期間中は議長国を務めることになります。
国家遺産庁の崔応天(チェ・ウンチョン)庁長は、「開催地となった釜山市と協力し、韓国の文化的・経済的な力を世界に広く発信できるよう全力を尽くしたい」と述べました。
今回の釜山での開催は、国際都市としてのブランド価値を高めるとともに、観光・経済・文化遺産政策でも実質的な利益をもたらすきっかけになると期待されています。