京畿道(キョンギド)と神奈川県は、ことしで友好提携から35年となることから、交流・協力を一層強化する共同宣言を発表しました。
金東兗(キム・ドンヨン)京畿道知事は16日、京畿道の旧知事公館で黒岩祐治神奈川県知事と会談し、共同宣言書に署名しました。
宣言書には、1990年の友好提携調印以来、様々な分野で交流を続けてきた両地域が、今後は高齢化対策・気候変動・農業科学技術など、未来の共通関心分野でも協力関係を深めていくという内容が盛り込まれています。
今回の会談は、2年前に金知事が日本を訪れた際、黒岩知事を京畿道に招待したことを受けて実現しました。
神奈川県は、人口およそ923万人と、日本では人口で東京都に次ぐ規模を誇り、石油化学・電気電子・重化学工業などが発達した日本経済の中心地です。
京畿道は、アジアの地域としては初めて神奈川県と友好提携を結んで以降、職員の相互派遣、芸術団の派遣、独立野球団の親善試合など、実質的な交流を重ねてきました。
金知事は、「今回の共同宣言が、国交正常化60周年を迎えた韓日両国の協力に更に勢いをつけることを期待している」と語りました。
これに対いて、黒岩知事は、京畿道知事を務めた李在明(イ・ジェミョン)大統領の就任に祝意を表したうえで、「今回の訪問をきっかけに両地域間の友好交流がさらに深まることを期待する」と応じました。