大統領室は、今月15日に開催される李在明(イ・ジェミョン)大統領の「国民任命式」に、保守系を含む元大統領やその配偶者らを招待すると発表しました。政治的立場を超えて「国民統合」を目指す李政権の姿勢を示すものと受け止められています。
今回の任命式は、李大統領がことし6月に就任した際に略式で行われた就任式に代わるもので、「大統領は国民によって任命される存在である」という理念を強調するため、通常の「就任式」とは異なる名称が用いられています。
大統領室の姜由楨(カン・ユジョン)報道官は5日の記者会見で、「大統領室の政務首席秘書官らが今日、文在寅(ムン・ジェイン)元大統領夫妻と、故廬武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の妻、権良淑(クォン・ヤンスク)夫人に15日に開催される国民任命式の招待状を手渡す予定だ」と明らかにしました。
また、「李明博(イ・ミョンバク)元大統領、朴槿恵(パク・クネ)元大統領と、盧泰愚(ノ・テウ)元大統領の妻、金玉淑(キム・オクスク)夫人、全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領の妻、李順子(イ・スンジャ)夫人については、日程を調整して招待状を手渡す予定だ」と付け加えました。
保守系の元大統領に加え、かつて軍事政権を率いた全斗煥元大統領の配偶者まで招待することで、政治的立場を超えて「国民統合」を目指す李政権の姿勢を示すものと受け止められています。
姜報道官は、「元大統領とその配偶者に対する礼遇であり、国民統合を目指す李政権の実践的な歩みだ」と説明しました。