能登半島で1日に発生した地震の影響で、韓国の東海岸で31年ぶりとなる津波が観測されました。
日本の気象庁によりますと、1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とするマグニチュード7.6の地震が発生しました。
この地震により現地では一時、大津波警報が発表されたほか、これまでに少なくとも6人が亡くなり、数十人がけがをしました。
今回の地震により、韓国の東海岸の各地でも31年ぶりに津波が観測されました。
1日午後6時1分、江原道(カンウォンド)では、南項津(ナマンジン)で最大20センチ、墨湖(ムッコ)港で85センチ、束草(ソクチョ)で41センチの津波が観測されました。
これまで、韓国で津波が観測されたのは今回を含め4回です。
最も被害が大きかったのは、1983年5月、秋田県の沖合で発生したマグニチュード7.7の地震によるもので、当時、墨湖港では2メートルを超える津波が観測されました。
専門家によりますと、今回の地震は内陸で発生したため、1983年の地震に比べて津波の規模が小さかったということです。
韓国の気象庁は、地震の影響により、東海岸では4日まで大きな波が発生する可能性があるとして、注意を呼びかけています。