今月1日に石川県能登地方で震度7の揺れを観測した地震の影響で、韓半島の地下水位が最大で1メートルほど上下に動いたことがわかりました。
韓国地質資源研究院が3日、発表したところによりますと、今回の地震による影響を分析した結果、慶尚北道(キョンサンブクト)聞慶(ムンギョン)の観測用の井戸で、最大で107センチの水位の変化が見られたということです。
水位の変化が初めて観測された時刻は、1日の午後4時13分49秒で、能登半島で地震が発生した時刻からおよそ3分後でした。
こうした現象は3時間近く続いたということです。
潮位の変化だけでなく、地下水の水位が変化したことから、今回の地震が韓半島の地盤にも影響を与えたものとみられています。
韓国地質資源研究院は、震源で発生した地震波が地盤を通じて広がったことで、「帯水層」と呼ばれる地下水で満たされた地層に圧力の変化が生じたとみています。
韓国地質資源研究院は、「地下水が上下に動けば、石油備蓄施設や放射性廃棄物の貯蔵施設など、地下深くにある貯蔵施設が影響を受けたり、地下水が汚染されたりする恐れがあるほか、地盤の安定性にも影響を及ぼす可能性がある。こうしたリスクに備えるため、地震による地下水位の変化を研究している」と説明しています。
*2024年1月9日修正*