「アリエクスプレス」や「テム」など、中国の通販サイトの利用が拡大している影響で、韓国のネット通販最大手の「クーパン」のことし1月から3月までの営業利益は60%以上減少し、純利益は赤字に転じました。
「クーパン」のことし1月から3月期の売り上げは、9兆4500億ウォンで、去年の同じ時期に比べて28%増えたものの、営業利益は61%減って、531億ウォンでした。
四半期の営業利益が減少に転じたのは、おととしの第3四半期以降、初めてです。
営業利益の減少にともなって、ことしの第1四半期は、純利益が318億ウォンの赤字に転じました。
「クーパン」の関係者は、中国の競合による韓国市場への参入を不振の要因として挙げたうえで、ことしの後半に、韓国メーカーの製品や顧客への投資を大きく拡大する方針を明らかにしました。
韓国では、中国のネット通販を利用する人が急速に増えています。
通販アプリの利用者数のランキングは、ことし1月までは、1位が「クーパン」、2位が同じく韓国系の「11番街」でしたが、先月は、「クーパン」が1位を保ったものの、2位は「アリエクスプレス」、3位は「テム」と、「11番街」を追い越しています。