ソウルの梨泰院(イテウォン)で起きた転倒事故を受け、与野党は超党派で事故の対応に取り組む方針を表明しました。
与党「国民の力」は30日午前、緊急の会議を開き、「国民の命と安全に対する責任をもつ与党として、弁明の余地がない」としたうえで、犠牲者の治療に万全を期すと述べました。
国民の力は30日午後に予定されていた、レゴランドの債務不履行をめぐる問題について議論する党政協議会の開催を中止するなど、事故の対応に傾注する姿勢を示しています。
最大野党「共に民主党」も会議を開き、事故の収拾に向けた政府の対応に積極的に協力するとしたうえで、「事故の原因を究明することも大事だが、今は被害者の治療やケアに集中しなければならない」と強調しました。
野党「正義党」は、超党派の協力に加わる考えを示し、与野党の院内代表による会議の開催を提案しました。
各党は党員らに、不要なイベントや政治活動を自粛し、言動にも注意するよう呼びかけています。