呉世勲(オ・セフン)ソウル市長は、梨泰院(イテウォン)の転倒事故をめぐって、「ソウル市長として重い責任を感じている」と述べ、謝罪しました。
呉市長は1日、緊急記者会見を開き、事故について謝罪するとともに、亡くなった人と遺族に哀悼の意を表明し、負傷者の回復を祈ると述べました。また、呉市長は、遺族や負傷者だけでなく、今回の事故を悲しむ市民が日常を取り戻せるよう、最善を尽くすと語りました。
そのほか、遺族に専属の公務員を割り当て、葬儀の手続きなどの支援を行っていることや、専門家による心理治療も行っていることに触れながら、今後も遺族に対して継続的な支援を行っていくと強調しました。
さらに、今後の対策としては、大勢の人が密集する場所やイベントに対する安全に細心の注意を払い、政府と共同で制度を整備し、再発防止策を設ける計画だということです。
ソウル市の予防対策が不十分だったという批判を認めるかという質問に対しては、「捜査機関による捜査で、自然と責任の所在が明らかになるだろう」と述べました。
呉市長は事故の発生を受けて30日、出張中のヨーロッパから急きょ帰国しました。記者会見を帰国後3日目まで開かなかったことについては、現場や病院を訪問し、会議が続くなど余裕がなかったと説明し、「謝罪が遅くなっていまい申し訳ない」と述べました。