梨泰院(イテウォン)の転倒事故と関連して、イランは韓国政府の現場管理が不十分だったと批判しました。
イラン外務省の報道官は31日(現地時間)、記者会見を開き、転倒事故でイラン人5人が犠牲になったことについて、「韓国政府がイベントを管理すべきだった」と指摘しました。また、「韓国政府が体系的な計画のもと、負傷者の問題などに対応することを願う」と付け加えました。
これを受けて、韓国外交部は1日、イラン側に「あってはならない言及だ」として、遺憾を表明したと明らかにしました。外交部当局者は、他国政府のイベント管理などについて指摘するのは「外交欠礼」とまではいかなくても「異例だ」と語っています。
ただ、この当局者によりますと、イラン政府は、イラン外務省の報道官の発言は政府の公式の立場ではなく、個人の意見だと説明したということです。
一方、イラン外務省の報道官は会見で、韓国政府が最近、イラン国内の抗議デモについて懸念を示したことについて、「無責任な行動だ」と批判しました。イランでは、頭髪を隠すスカーフの付け方が不適切だとして拘束された女性が死亡し、デモが1か月以上続いています。
外交部の当局者は先月28日、「政府は、イラン国内の女性の人権状況や強硬なデモの鎮圧が長期化していることを懸念している。国際社会の対応に賛同する」と明らかにしました。