4月の総選挙を前に、与野2大政党を離党した政治家らによる4つの政治グループが1つの新党として合併することで合意しました。「第三極」として無党派層の取り込みにつなげられるか注目されます。
合併するのは、保守系与党「国民の力」の元代表の李俊錫(イ・ジュンソク)氏が代表に就いた「改革新党」、革新系最大野党「共に民主党」の元代表で元国務総理の李洛淵(イ・ナギョン)氏が共同代表を務める「新しい未来」、「共に民主党」を離党した琴泰燮(クム・テソプ)前国会議員が率いる「新しい選択」、同じく「共に民主党」を離党した李元旭(イ・ウォンウク)議員が率いる「原則と常識」の4つの政治グループです。
9日に合併することで合意したと発表し、11日に初会合を開いて、執行部の設置などをめぐる協議を行いました。
発表によりますと、新党の党名は「改革新党」とし、李俊錫氏と李洛淵氏が共同代表を務めることになりました。
執行部の名称は最高委員会とし、最高委員は4つの勢力がそれぞれ1人ずつ推薦するということです。
総選挙を指揮する総括選挙対策委員長は李洛淵氏が務めることになりました。
近く結党大会を開くとしており、「第三極」として、2大政党に不満を抱く無党派層や中道層の支持を得ることができるか注目されます。
韓国では、総選挙における政党番号は、所属する現役議員の数が多い順で決まるため、できるだけ多くの現役議員を迎え入れることで、2大政党に次いで、政党番号「3」を獲得し、存在感を高めることが当面の課題となっています。