韓国の西の海、西海の軍事境界線付近の白翎(ペクリョン)島と北西部の坡州(パジュ)市の軍事境界線付近で、墜落しているのが相次いで見つかった小型無人飛行機のうち、白翎島で先月31日に見つかった無人機について、韓国政府は3日、北韓の南西部・黄海南道(ファンヘナムド)の温泉飛行場から飛行してきたとの見方を示しています。
これは、政府筋が3日明らかにしたもので、白翎島に墜落した北韓の無人機について、韓国空軍は先月31日、北韓の温泉飛行場上空から飛行する無人機を捕捉していて、無人機が温泉飛行場で離陸したものとみられるということです。
無人機は、高度3キロ以上で上昇と下降を繰り返しながら白翎島に向かって飛行し、無人機が白翎島に接近したため、海兵部隊がバルカン砲およそ300発を発射したということです。
これについて、国防部のキム・ミンソク報道官は3日、「白翎島の海兵第6旅団が3月31日午後0時42分から5分間、3回にわたってバルカン砲を発射した」と述べました。
ただ、無人機が墜落したとされる午後4時前後とは3時間ほどの時差があり、撃墜のターゲットが無人機だったかどうかは不明だとしています。
また、坡州(パジュ)市の軍事境界線付近で見つかった無人飛行機については、分析の結果、大統領府青瓦台の上空を20秒あまりにわたって飛行しながら写真を撮影していたものとみられるということです。
無人機には、写真を送信する装置が搭載されていましたが、送信ケーブルが接続されておらず、実際に送信はできていないもようだということです。