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旅客船沈没事故 死者9人、不明287人 

Write: 2014-04-17 11:25:13

韓国南西部の珍島(チンド)の沖合いで起きた旅客船の沈没事故から一夜明け、これまでに9人の死亡が確認されたほか、287人が行方不明となっています。
この事故は、16日午前9時前、韓国南西部の全羅南道(チョンラナムド)珍島の沖合いで、仁川(インチョン)から済州(チェジュ)島に向かって航行していた定期旅客船「セウォル号」(6825トン)が浸水とともに傾き始め、2時間20分ほどで転覆し、沈没したものです。
「セウォル号」には、修学旅行の高校2年生男女325人と教員14人を含む乗客乗員合わせて475人が乗っていましたが、中央災害対策本部によりますと、17日午前までに179人が救助されましたが、死亡が確認されたのは、20代の女性乗務員と高校生5人、そして女性教員ら合わせて9人となり、残り287人が依然として安否の確認がとれていません。救助された179人のうち、けがをした101人が病院で治療を受けていて、このうち5人は、重傷だということです。
また、中央災害対策本部によりますと、行方の分らない人の中に、外国人が少なくとも3人含まれているということで、このうち2人は、「セウォル号」の船上で歌を歌う歌手のフィリピン人女性2人だということです。
これに関連して、中国の国営メディア、チャイナデーリーは、生存者の話として、中国人男女2人が不明になっていると伝えているほか、ロシアのイタルタス通信は、16歳のロシア人女性1人が行方不明だと報じています。
海洋警察庁や軍は、安否不明の287人に対する救助・捜索活動を懸命につづけていて、多くの人が閉じ込められているとみられる船内に潜水要員を投入し、救出活動に当たっています。
また、船体の引き揚げのために大型クレーン3台が、昨夜、慶尚南道(キョンサンナムド)巨済(コジェ)と釜山(プサン)を出発しましたが、事故海域までの距離が遠いことから、到着するのは1台が18日朝、2台は18日夜になるものとみられています。
政府は、人命救助と捜索、船体の引き揚げ、事故原因の究明、乗客乗員の家族に対する支援など、事故の収拾にむけて最善の努力を注ぐとしています。

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