大統領府青瓦台の人事をめぐる文書が流出した事件で、検察は5日、中間の捜査結果を発表し、文書の内容は虚偽だとしました。
検察は、大統領の元側近のチョン・ユンフェ氏が大統領府の秘書官らに秘密裏に会い、高官の人事に介入したとする文書の内容について、チョン・ユンフェ氏や大統領府の関係者らの通信記録などを分析した結果、秘密裏に会った事実がないことを確認したとしました。
また、文書は大統領府に派遣勤務していた警察官がうわさなどを誇張して作成したもので、その内容は虚偽だとしました。
こうした文書が大統領の実弟の朴志晩氏に伝えられた経緯については、派遣勤務していた警察官が大統領府から持ち出して、朴志晩氏の側近に渡し、これが朴志晩氏に伝えられたとしました。
一方、文書の内容を報じた世界日報については、派遣勤務していた警察官が警察庁に保管していたものを他の警察官がコピーして、世界日報の記者に渡したとしました。
検察はこの事件で、大統領府から文書を持ち出した警察官をすでに起訴していますが、中間の捜査結果をもとに、この文書が朴志晩氏に伝えられる過程に関わった大統領府の前秘書官や世界日報に文書を渡したほかの警察官をさらに起訴することにしました。