留学生の学費や生活費などで去年、海外に持ち出された金額がこの9年間でもっとも少なくなっていることがわかりました。
韓国銀行が3日、発表したところによりますと、留学生の学費や生活費などで海外に持ち出された金額は、前の年に比べて14％減って、去年37億ドルでした。2005年以来もっとも少ないものです。
これは、海外への留学生が減少したためで、教育部のまとめによりますと、海外への留学生の数は去年、前の年に比べて3.3％減って、21万9000人でした。
留学生の数は、年々増え続け、2011年には26万人に上っていましたが、その後減少に転じ、この3年間減り続けています。
なかでも、学費や滞在費が多くかかるイギリス、アメリカ、オーストラリアなどに留学する学生の減少が目立っています。
教育部の関係者は、景気減速の影響に加え、外国の大学の学位取得者を優遇する雰囲気が以前ほどではないことなどが背景にあると指摘しています。
一方、海外への留学費だけでなく、韓国国内での学習塾などへの支出も2011年以降、3年連続減少しています。