アメリカ国務省のダニエル・ラッセル東アジア太平洋担当次官補は、安倍首相が来月発表する戦後70年談話について、歴代内閣の立場を継承し、第二次世界大戦への反省の意を表明する方法を模索する必要があると指摘しました。
これは、ラッセル次官補が、現地時間の21日、ワシントンで開かれた討論会の後、記者団の質問に答えたものです。
この中でラッセル次官補は、安倍首相が来月発表する戦後70年談話について、「日本政府や日本国民が第二次世界大戦について感じ、表現してきた反省の意(feelings of remorse)を表明する方法を模索することを期待する」と述べ、歴代内閣の立場を継承し、第二次世界大戦への反省のメッセージを盛り込むべきだとする考えを示しました。
ただ、ラッセル次官補は反省のレベルについては具体的に言及しませんでした。
来月発表される戦後70年談話について、韓国や中国は、安倍首相が村山談話を継承し、日本の「侵略」に対する誠意ある「反省」とともに、「謝罪」の表明を要求しています。