アメリカのトランプ大統領は、北韓の金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長との首脳会談の時期について、「来月か6月初旬になるだろう」と述べました。
トランプ大統領が9日の閣議で述べたものです。
トランプ大統領は、「北韓と接触している」としたうえで、これまで5月末までとしていた米朝首脳会談の時期について、「来月か6月初旬になるだろう」と述べました。
また、北韓との関係についても、「米朝双方が大いに敬意を払い、北韓の非核化で合意できることを期待する。長年続いてきた関係とは、大きく異なるものになることを望む」と述べ、非核化に向けた合意に期待感を示しました。
これに先立ち、トランプ政権の高官は、北韓との接触により北韓の金正恩国務委員長に非核化交渉の意思があることを直接確認したと明らかにしています。
トランプ大統領が米朝の間で調整が行われていることや、会談の開催時期について発言したことで、米朝首脳会談が不発に終わることへの懸念が払拭されたというのが大方の見方となっています。
一方、大統領府青瓦台の高官は10日、記者団に対し、トランプ大統領が米朝首脳会談の開催日程に言及したことについて、「アメリカから緊密に進行状況を伝えてもらっている」としたうえで、「米朝会談の準備が順調に進んでいる」との認識を示しました。