北韓が9日、政権樹立70周年を記念して平壌(ピョンヤン)で行った軍事パレードで、ICBM＝大陸間弾道ミサイルが登場せず、金正恩(キム･ジョンウン)国務委員長の演説や生中継は行われませんでした。
韓国軍によりますと、北韓は9日午前10時からおよそ2時間にわたり、平壌にある金日成（キム・イルソン）広場で、政権樹立70周年を記念する軍事パレードを行いました。
今回の軍事パレードには、前回の軍事パレードに登場していた「火星14」など、大陸間弾道ミサイルは登場していないということです。
また、金正恩国務委員長は演説せず、北韓労働党の金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長が軍事パレードを開始する際、北韓の経済発展についての演説を行ったということです。
軍事パレードには、中国やロシアなどからの政治家や海外メディアの記者など140人が招待されましたが、例年のように生中継は行っていません。
専門家は、今回の軍事パレードについて、北韓がアメリカとの対話をより円滑に進めるため、例年に比べて小規模の行事に調整したものとみられると分析しています。