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北韓大使館襲撃事件 スペイン司法当局「犯人がFBIと接触」

Write: 2019-03-27 13:33:51

Thumbnail : YONHAP News

スペイン・マドリードで先月起きた北韓大使館襲撃事件について、スペイン司法当局は現地時間の26日、犯人グループのうち1人が事件後、FBI=アメリカ連邦捜査局と接触したと発表しました。
襲撃事件は、米朝首脳会談直前の先月22日に起き、拳銃のようなものを持った男ら10人が大使館に押し入り、職員を縛って尋問したうえで、パソコンや携帯電話を奪って逃走しました。
スペイン司法当局の発表によりますと、犯人グループは韓国、アメリカ、メキシコ国籍などを持つ10人で、このうちメキシコ国籍の容疑者が、事件から5日後の先月27日、関連情報を引き渡すためニューヨークでFBIと接触したということです。
一方、アメリカの新聞ワシントンポストは、今回の事件には北韓の金正恩(キム・ジョンウン)体制打倒を訴える団体「自由朝鮮」が関与していた疑いがあると報じました。
「自由朝鮮」は、韓国時間で27日午前、自らのホームページで「襲撃ではなかったが、自分たちがやったことは間違いない」と述べ、事件への関与を認めました。
また、「FBIの求めに応じて、大きな潜在的価値のある情報を共有した」と述べ、FBIへの協力を認めました。
「自由朝鮮」は、おととしマレーシアで暗殺された金委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏の家族を安全な場所に移したと主張した団体「千里馬民防衛」が改名したもので、海外にいる北韓の反体制運動組織と見られています。
これに先立ち、現地スペインの大手紙エル・パイスは、10人のうち少なくとも2人が、CIA=アメリカ中央情報局と何らかの関係があると報じていましたが、これについてアメリカ国務省は現地時間の26日、「アメリカ政府は今回の事件と一切関係ない」とし、疑惑を否定しました。
この北韓の大使館は 2回目の米朝首脳会談の実務協議を担当した金革哲(キムヒョクチョル)アメリカ担当特別代表が2017年9月までスペイン駐在大使として勤務していた場所です。
スペイン政府は当時、北韓の核実験に抗議して金氏を追放しています。
エル・パイスは、アメリカとの実務協議を担当する金氏についての情報を探るため、襲撃した可能性があるという見方を示していました。
2回目の米朝首脳会談が物別れに終わって以降、双方のせめぎ合いが続いている中、この事件へのアメリカの関与が事実であれば、米朝関係に影響を与える可能性があります。


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