アメリカのTHAAD=高高度迎撃ミサイルシステムの韓国配備に対する中国政府の報復措置として取られた、いわゆる「限韓令」がまだ解除されていないなか、韓国の人気アイドルグループ、BTS=防弾少年団の中国のファンクラブによるフェスティバルが開催され、中国で韓流が再び広がるかに関心が集まっています。
BTSの中国のファンクラブの会員らは、BTSのデビュー8周年を前に、韓国観光公社とともに「BTSフェスティバル」を開催しました。
フェスティバルでは、ファンたちが歌やパフォーマンスをカバーしたり、ミュージックビデオやBTSのメンバーたちが訪れたお店などを撮影した動画の上映が行われました。
韓国観光公社は、BTSのファンたちが、BTSだけでなく韓国の文化全般に関心を持つことに着目し、新型コロナウイルス感染症が終息したあとの観光広報に備えています。
韓国観光公社の北京支社の関係者は、「BTSがグルメ店を紹介すると、ファンたちもそこを訪れようとするため、ファンたちを対象に観光広報をするとより効果的だと考えている」と説明しています。
来年の韓中国交樹立30周年を控えて、韓中両国は、ことしと来年を「韓中文化交流の年」と定めていますが、今回のフェスティバルが、中国で再び韓流が広がるきっかけになるかどうかに関心が集まっています。