東京電力は5日、2回目となる福島第一原発の汚染処理水の海洋放出を始めました。 韓国政府は、専門家を現地に派遣し、放出状況や関連の情報を確認するとしています。
放出は、前回と同じく1日460トンのペースで行われ、17日間で7800トンを原発の沖合で放出します。
東京電力が4日、発表したところによりますと、「3日に1トンの汚染処理水を1200トンの海水で薄めてトリチウム濃度を測定した結果、基準値を下回ったため、2回目の放出に問題はない」ということです。
韓国政府は、専門家を現地に派遣し、2回目の放出状況や情報を確認するとしていますが、円滑な活動のため詳細な日程は公開しないということです。
ロンドンで現在、開かれているロンドン条約・議定書締約国会議では、韓国時間の5日の午後9時半から、福島原発の汚染処理水をめぐる議論が行われる見通しです。
焦点となるのは、汚染処理水の放出がロンドン条約・議定書で定める「海洋投棄」に当たるかどうかです。
海洋水産部は、この会議で、汚染処理水の放出に関する韓国政府の立場を表明するものとみられます。