国連の安全保障理事会は、北韓が18日に新型のICBM=大陸間弾道ミサイルを発射したことを受けて、緊急会合を開きましたが、今回もロシアと中国の反対により、声明や決議案の採択には至りませんでした。
会合は現地時間の19日に開かれ、韓国やアメリカ、日本などは、ICBMの発射を「平和と安全に対する重大な脅威だ」と、非難しました。
これに対し、中国とロシアは、韓半島周辺でのアメリカの軍事行動が緊張を高めていると批判し、北韓を擁護する姿勢を堅持したため、今回も安保理として一致した対応は取れませんでした。
関係国として参加した北韓の金星(キム・ソン)大使は、ミサイルの発射について、「アメリカと敵対勢力による軍事的脅威が続いており、それに対する対抗措置だった」と反論し、自衛権の行使だとする従来の主張を繰り返しました。
一方、韓国、アメリカ、日本など10か国は、会合に先立って共同声明を発表し、ICBMをはじめとする北韓のミサイル発射を「最も強い言葉で糾弾する」と表明しました。