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アイスホッケー女子の南北合同チーム 25日、結成
アイスホッケー女子の南北合同チームが25日、初めて結成されました。 北韓のアイスホッケー女子選手団は、監督と12人の選手、スタッフ2人の15人からなり、25日、京畿(キョンイ)線陸路から韓国入りしました。 選手団は、到着後、バスに乗って中部・鎮川(チンチョン)にある練習施設に移動し、練習中の韓国選手団に合流しました。 IOC=国際オリンピック委員会は今月20日にスイスのローザンヌで開かれた会合で、アイスホッケー女子の南北合同チーム結成を決めています。 南北合同チームは、韓国選手23人と北韓選手12人で結成され、南北の合意によって、毎試合、出場エントリーの22人のうち北韓選手が少なくとも3人以上含まれることになります。 南北合同チームのマリー監督は、去年4月に江陵(カンルン)で開かれた世界選手権4部にあたるディビジョン2Aの試合をチェックし、北韓選手の能力をある程度把握しています。 当時北韓は6のチーム中5位で、南北の対決では、韓国が北韓を3対0で破っています。 早急にチームワークを高めることが課題で、マリー監督は、「感情をぶつける余裕もない。選手の能力を綿密に把握したあと、ポジションを決める」と話しています。 専門用語や戦術などが異なるため、北韓選手に対して韓国のコーチングスタッフが個別にトレーニングを行う予定です。 合同練習のあと、南北合同チームは来月4日、仁川(インチョン)で行われるスウェーデンとの強化試合に臨み、本番の平昌冬季オリンピックでは、来月10日に、江陵(カンルン)ホッケーセンターでスイスとの1次リーグ初戦を行います。
2018-01-25

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韓国の先遣隊 「馬息嶺スキー場は異常なし」
平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックの前夜祭として北韓東部・金剛山(クムガンサン)で開かれる南北合同文化行事や、馬息嶺(マシンニョン)スキー場での合同練習の準備のため、北韓を訪れている統一部の李柱泰(イ・ジュテ)交流協力局長ら12人の先遣隊が、視察した結果、「馬息嶺スキー場での練習に大きな支障をきたす内容は知らされていない」と明らかにしました。 統一部の当局者は25日、記者団に対して、「馬息嶺スキー場の状態について、南北が合同で練習するのに大きな支障をきたすような内容は知らされていない」と述べました。 23日に北韓入りした先遣隊は、初日に金剛山地域の公演施設「金剛山文化会館」などを視察したのに続いて、2日目には、合同練習に参加する選手たちの利用に備えて、スキー場に近い元山(ウォンサン)の葛麻(カルマ)空港や、馬息嶺スキー場を視察しました。 先遣隊は25日、金剛山地域をさらに視察したあと、北韓側の関係者との協議を終えて、午後帰国する予定です。 この当局者は、「南北合同行事については、日程をめぐる協議が行われたと聞いているが、具体的な情報はわからない」と話しています。
2018-01-25

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安倍首相 平昌開会式に出席へ
安倍晋三首相が来月9日に開幕する平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック大会の開会式に出席する意向を明らかにしました。 安倍首相は24日、首相官邸で記者団に「オリンピックは平和の祭典であり、2020年に東京オリンピックが行われる」とし、「事情が許せば同じアジアで開かれる平昌オリンピックの開会式に出席したい」と述べました。 また「現地で文大統領にと会い、慰安婦問題に関する日韓合意について日本の立場をきちんと伝えていきたい」とも言及しました。 安倍首相は、韓国訪問に合わせて文在寅(ムン・ジェイン)大統領との会談を調整していて、韓日合意について文在寅政権が最近発表した新しい方針は受け入れられないとの立場を示し、文大統領に2015年当時の合意を着実に履行するよう求めるものとみられます。 一方、韓国の大統領府青瓦台の関係者は24日、今日午前、日本政府が駐日韓国大使館に安倍首相の訪韓をめぐる協議を公式に要請してきたことを明らかにしています。
2018-01-24

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北韓 25日にアイスホッケー女子選手団派遣
北韓が、平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックに参加するアイスホッケー女子選手団15人を、25日に韓国入りする先遣隊とともに派遣する方針を伝えてきました。 統一部が23日、明らかにしたところによりますと、合同で訓練を行うため、できるだけ早く北韓のアイスホッケー女子選手団を派遣するよう求めていた韓国側に対して、北韓は、アイスホッケー女子選手団 を、25日に韓国入りする先遣隊とともに派遣すると、23日、通知してきたということです。 北韓の選手団は、監督1人、選手12人、スタッフ2人の合わせて15人です。
2018-01-24

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北韓 軍創建日を平昌五輪前日に変更
北韓が正規軍の朝鮮人民軍創建日を4月25日から平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックの開会式前日の2月8日に変更すると発表しました。 韓国政府関係者によりますと、ことしは軍創設70周年にあたり、2月8日に北韓で軍事パレードを準備する動きが確認されているということで、この日にパレードが行われる場合、平和を掲げる平昌オリンピックに水をさす可能性もあり、政府当局は北韓の動向を注視しています。 北韓国営の朝鮮中央通信などによりますと、北韓の朝鮮労働党中央委員会政治局は22日、2月8日を新たに朝鮮人民軍創建日に指定するとする決定書の中で「金日成(キム・イルソン)同士の不滅の業績を輝かせるため、4月25日だった朝鮮人民軍創建日を2月8日に変更する」と発表しました。 また、決定書では、毎年2月8日に合わせ多彩な行事を行い、内閣などが実務的措置を講じるとしています。 北韓では1948年に故金日成主席が正規軍として「朝鮮人民軍」を創設した2月8日を軍創建記念日として祝っていましたが、1978年以降からは金日成主席が1932年に満州で抗日組織の「朝鮮人民革命軍」を立ち上げた4月25日に変更していました。 今回の発表で、北韓の軍創建日は40年ぶりに元に戻ることになりました。
2018-01-24

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北韓芸術団の韓国公演 日程と場所決まる
平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック大会を祝う北韓芸術団の韓国公演の日程と場所が決まりました。 統一部の当局者によりますと、北韓は23日「芸術団問題と関連した通知文」の中で、オリンピック開幕前日の来月8日には平昌オリンピックが開かれる江原道の江陵(カンルン)アートセンターで、11日にはソウルの奨忠洞(チャンチュンドン)国立劇場ヘオルム劇場で芸術団の公演を行う意向を伝えてきたということです。 芸術団として韓国に派遣されるのは、三池淵管弦楽団のおよそ140人の団員で、オリンピック期間中にソウルと江陵で1回ずつ公演を行う予定で、団員にはオーケストラのほかダンサーや歌手も含まれているとされています。 また、北韓の芸術団は、京義(キョンウィ)線陸路を通じて移動し、江陵での公演2日前の来月6日に韓国を訪れた後、11日のソウル公演翌日の12日に北韓に戻るとしています。 これに先立ち、平昌冬季オリンピックに北韓が派遣する「三池淵管弦楽団」の玄松月(ヒョン・ソンウォル)団長ら事前視察団の一行は、21日から1泊2日の日程で公演場として候補にあがっていた場所を訪れました。韓国政府は24日に北韓に同意するという内容の通知文を送るとしています。
2018-01-24

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平昌五輪祝う金剛山舞台 K-POPも登場か
平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックの開催を祝うために北韓の金剛山(クムガンサン)で行われる予定の南北合同文化行事を準備する韓国側先遣隊が23日から北韓を訪れています。 韓国側先遣隊には、海外でのK-POP公演を支援する「コンテンツ振興院」のキム・ヨンジュン院長が含まれていることから、金剛山行事にK-POPが登場するかに関心が集まっています。 キム・ヨンジュン院長は、大衆文化の専門家で南北間の文化交流が盛んに行われていた2002年に韓国の男性4人組実力派ロックバンドの「YB(ユン・ドヒョンバンド)」の平壌公演を進める上で主導的な役割を果たしたとされています。 YBは当時、平壌公演で韓国伝統音楽の「アリラン」とワールドカップ応援ソングの歌詞を変えた「お!統一コリア」などを熱唱し、北韓の観客から良い反応を得ました。 文化体育観光部は今回の金剛山行事で、オーケストラ、舞踊、合唱、韓国伝統音楽「国楽」など多様なプログラムを考えていますが、まずは現地の施設を見てから決めるとしています。
2018-01-24

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文大統領 「奇跡のような対話の機会を生かすべき」
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は22日、「平昌(ピョンチャン)オリンピックのおかげで奇跡のように生まれた対話の機会を、平昌以降に生かしていく知恵と努力が必要だ」と述べました。 文大統領は22日に大統領府青瓦台で開かれた首席秘書官・補佐官会議で、今回の南北対話について、「南北関係が韓国戦争以来最悪の状況に陥り、韓半島に再び戦争の影が見え隠れする状況で劇的に実現した」と評価しました。 文大統領はそのうえで、「現在の南北の対話ムードがいつまで続くか、誰も楽観できない。平昌オリンピックのおかげで奇跡のように生まれた対話の機会を、平昌以降に生かしていく知恵と努力が必要だ」と述べました。 文大統領はさらに、「北韓の平昌オリンピック参加とそのための南北対話はそれ自体が非常に意味があるが、もしそれだけで終われば、そのあとに我々が経験することになる外交・安全保障上の困難は計り知れず、再び対話のきっかけをつくるのは簡単ではない」と指摘し、「南北対話を米朝対話につなげ、多方面の対話に発展させてこそ、北韓の核問題を平和的に解決し、韓半島の平和と繁栄を持続させることができる」と述べました。 文大統領のこうした発言は、最近、アイスホッケー女子での南北合同チームの結成をめぐる議論など、北韓の平昌オリンピック参加について一部批判的な声が上がっていることを意識したものとみられています。 文大統領はさらに、北韓との対話について、「長い断絶の末に実現した対話であり、いろいろな困難があるだろう。南北が互いの立場から考え、一つ一つ乗り越えていくための努力が必要」と強調しました。
2018-01-23

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韓国先遣隊が訪朝 金剛山やスキー場など視察
平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックの前夜祭として北韓東部・金剛山(クムガンサン)で開かれる南北合同文化行事や、馬息嶺(マシンニョン)スキー場での合同練習の準備のため、統一部の李柱泰(イ・ジュテ)交流協力局長ら12人の先遣隊が23日午前、韓半島東の海、東海側の陸路を通じ、北韓を訪れました。 2008年7月に金剛山観光に訪れていた韓国人女性が北韓兵に射殺された事件で金剛山観光事業が中断し、これとともなって閉鎖されていた東海線の陸路が使用されるのは2015年10月に金剛山で南北離散家族の再会行事が開かれた時以来、2年3か月ぶりとなります。 先遣隊は、金剛山地域の公演施設「金剛山文化会館」や離散家族の面会所などを視察するものとみられています。 金剛山地域を視察したあと、一部は、南北スキー選手の合同練習が実施される馬息嶺スキー場に移動し、練習に必要な施設を中心に点検を行うものとみられています。先遣隊は、そのあと、合同練習に参加する選手たちの利用に備えて、スキー場に近い元山(ウォンサン)の葛麻(カルマ)空港を訪問します。 葛麻空港は故金日成(キム・イルソン)主席の生誕記念日に当たる去年4月15日に大規模な軍事イベントが行われた場所であり、2016年6月に中距離弾道ミサイル「ムスダン」が発射された場所でもあります。 先遣隊は2泊3日の日程で北韓に滞在し、25日に東海線を利用して韓国に戻ることになっています。 一方、北韓は、25日から2泊3日で、尹勇福(ユン・ヨンボク)体育省副局長を団長とする8人の先遣隊を韓国に派遣し、宿泊先や競技場などを視察することになっています。
2018-01-23

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スライディング・そり
オリンピックではボブスレー・スケルトン・リュージュの3種目が行われ、スライディング・トラックをすべり一番早い記録の選手が優勝するという記録競技で最高時速150kmにも達するというスピード感あふれる競技です。 そしてアジアでは時速130km以上の高速を出せるスライディング競技場は日本の長野と韓国の平昌の2か所だけです。 3種目の中からまず、ボブスレーは、自動車に似た形の特殊なそりに乗り氷が張ったコースを滑走します。男子の二人乗りと四人乗り、女子の二人乗りの3つのメダルがかかっています。 残りの2種目、スケルトンとリュージュはそりに乗る姿勢が違うだけです。頭を進行方向に向けてうつ伏せの姿勢で乗るのがスケルトン、足を前方に向けて仰向けの姿勢で乗るのがリュージュです。速度はリュージュのほうが少し速いそうです。 スケルトンは男子一人乗り、女子一人乗りの2つのメダルが、リュージュは男子シングル、女子シングル、男女の区別無しのダブル、そして男女シングルとダブルの記録を合わせたチームリレーの4つのメダルがかかっています。 それでは韓国人初のそり種目のオリンピック選手として長野オリンピックから4大会連続でオリンピックに出場してきたカン・グァンベ教授のお話です。 韓国に正式にルージュが導入されたのが1994年、スケルトンは2005年でした。そしてボブスレーは江原道庁が2003年に実業団チームを作り、その時に 2人乗りから始まりましたが、本格的に始まったのは2006年だったといえます。 最初に私がルージュで長野オリンピックに出た時は本当に何もない状況でした。韓国には競技場はもちろんルージュ用のそりもありませんでした。それで普通のそりに車輪をつけてアスファルトのうえで訓練をしました。 2002年のソルトレークオリンピックの時も同様でスケルトンは20位でした。バンクーバーオリンピックでは ボブスレーの4人乗りに出場し19位となりましたが、これがオリンピックの歴史上アジア選手では最高の成績だということです。 そんな不毛の地だった韓国ですが、今回のオリンピックは違います。エースがいるのです。韓国選手団の中で最も有力なメダル候補といわれる、現在世界ランキング1位のユン・ソンビン選手、男子スケルトンに出場します。 ユン・ソンビン選手は今シーズン7回のワールドカップで金メダル5個、銀メダル2個を獲得しています。そり競技では、大会競技用のトラックで一番たくさん練習をしてきた開催国の選手が有利だと言われます。ユン選手のメダルの可能性について、カン・グァンベ教授です。 ユン・ソンビン選手はそりを操縦する能力、そりに乗る技術などすべて境地に達しているといえるほどです。ですからユン選手がメダルをとれば、冬季オリンピックの歴史上はじめてのスライディング・そり種目でのメダルとなるでしょう。それはアジアで初めてでもあり、大きな意味があります。またボブスレー種目ではウォン・ユンジョン選手とソ・ヨンウ選手が世界トップクラスの選手です。2016年のシーズンで世界ランキング1位になったこともあるボブスレーです。期待できると思います。 このような短い期間に韓国に世界的な選手がでてきた理由はなんでしょうか。ユン・ソンビン選手、ウォン・ユンジョン選手、ソ・ヨンウ選手を発掘して育ててきたカン・グァンベ教授のお話です。 運動を上達するために最も重要なのは選手一人一人の運動能力、そして二番目は訓練環境です。 平昌オリンピックの誘致と合わせて練習場もでき、誘致した後には競技場もできました。選手たちが思いっきり練習できる環境が出来上がったのです。 3番目は財政的な部分です。国内での訓練だけでなく国際大会に出場したり、海外での訓練なども出来るようになりました。財政的な後押しにより海外の実力のある外国人コーチも招くことができました。 このような要素が3拍子そろって、大きな成果を作り出してきたといえます。 はたして韓国選手がスケート競技以外で初めてのメダルを、スライディング・そり種目で取ることができるのか。楽しみです。 (Photo : Yonhap)
2018-01-22

平昌冬季五輪便り

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