G20首脳会議が11月11、12日の2日間、ソウルで開かれた。各国が輸出拡大を目指して自国の通貨を安値に誘導する「通貨安競争」が深刻な問題となるなど、各国の利害が絡み、会議でどれだけ一致した意見をまとめることができるか関心が寄せられていた。
韓国は議長国として各国間の調整に努め、一定の成果を収めた。
持続的な成長の実現に向け、各国が協力して金融・為替政策、貿易・開発政策、財政政策、金融改革、構造改革に取り組むことで一致した。
通貨安競争については、通貨の競争的な切り下げを回避することで原則的に合意し、為替レートの過度の変動や無秩序な動きを監視していくことにした。
経常収支の不均衡の是正に向け、「参考となるガイドライン」を設け、各国が相互評価するプロセスを強化し、その進展を財務相・中央銀行総裁が2011年前半に議論することにした。
また、世界経済の持続的成長のためには、低所得国の成長と貧困の克服が不可欠だという認識で一致し、責任ある開発パートナーシップを推進する「ソウル宣言」を採択した。
国際金融機関の改革では、IMFの出資金を倍増することやクォータの新興国及び途上国への移転などに合意した。
ソウルで開かれたG20首脳会議は、各国の利害が絡んでいる中で、持続的成長に向けて、各国の協力を促進できる強固な土台を築いたと評価された。
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