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文化

「わずらわしい歳月」ほか

#国楽の世界へ l 2023-12-19

国楽の世界へ

「わずらわしい歳月」ほか
1919年、日本の植民地支配の下にいた韓国では、多くの人が集まって「独立万歳」を叫びました。そうすれば、世界の人々が理解してくれると思い、植民地支配も終わるだろうと思ったのです。でも、現実はそう簡単ではありませんでした。多くの人が怪我をしたり命を落とし、また、希望がないということに絶望しました。その時代、多くの人に親しまれた音楽が、「希望の歌」です。もともとはアメリカの讃美歌で、日本では海上事故で亡くなった生徒たちを追悼する歌で知られていました。韓国では、最初の頃は民謡の歌い方で伝わりましたが、その後、希望の歌として韓国初の大衆歌謡曲として親しまれました。今日は、2019年にカヤグムの演奏で復元したバージョンでお楽しみください。

この歌が初めて知られたときは、空しさを歌う歌詞のために「ドラ息子の嘆き」などという題目で知られていましたが、その後「希望の歌」になりました。最も大変な時期に、未来に対する希望を歌っていた民族特有の前向きな姿の影響で、「希望の歌」になったのです。伝統音楽には、平和な時代への希望を込めた曲が多くあります。京畿(キョンギ)の民謡、「太平の歌」は、日本の植民地時代に歌謡曲として発表されましたが、その後、韓国戦争のときイ・ウンジュさんが民謡の歌い方で歌い、戦争に疲れ果てた人々から大きな人気を博しました。この歌は、平和な時代を治めたという中国古代の王様の時代が、韓国で改めて到来したという内容の歌詞です。昔の人々は未来に対する想いを、既に成し遂げられたかのように話す傾向がありました。平和な時代が到来したから思う存分遊んでみよう、という歌詞は、つまり、平和な時代を待ち望んでいた希望の表れなのです。

人生を生きる中で、誰でも辛い経験をすることがあります。そんなとき、絶対的な存在に頼り、祈ることは、大きな慰めになります。まずは、最も辛い立場にある自分のために祈り、次は家族と友達のために祈ります。そのように祈っているうちに、戦争や飢餓で苦しんでいる人々のために祈り、最後には世界の人々の平和のために祈ります。祈ったことがある方は、きっとこのような経験をされたことがあるでしょう。もうすぐクリスマスです。およそ2000年前、イエスがこの世に生まれた日です。イエスは自ら、「人の子がきたのも、仕えられるためではなく、仕えるためであり、また多くの人のあがないとして、自分の命を与えるためである」と言いました。イエスは世の中の人々のために、その苦しみをあがなうために、この世に生まれました。また、私たちに対しても、周りの人々を愛するようにというメッセージを伝えています。その意味を想い、今年も素敵なクリスマスをお過ごしください。

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