韓国の百済歴史地区がユネスコの世界文化遺産に指定されてから、2016年7月で1年になる。
韓国の古代史の研究である意味疎かにされてきたといえる百済は、世界文化遺産に登録されたことによって、学界や国民からかつてないほどの高い関心と注目を浴び、韓国史での新たな位置づけを確立しつつある。
なかでも歴史地区を包括している熊津、泗沘時代の百済は、先進文明を創意的に受け入れ、東アジアに文化を伝播しけんらんたる文化を花開かせた帝国としての百済をしのばせる。
1,400年前、首都の泗沘城が陥落し、歴史の表舞台から姿を消した百済。
百済歴史地区が韓国の12番目の世界文化遺産として世界的に関心を集めるようになったことを記念して、大帝国百済の姿にスポットを当てる。
けんらんたる文化を花開かせた泗沘時代の百済の主な遺跡や遺物が物語っているその姿を、百済の繁栄期の要といえる聖王の時代を中心に究明することで、百済をはじめ韓半島の古代史に対する公平な視点と幅広い理解を助ける。
第1回 死んだものと生きている人が共存する場所、宗廟
第2回 江陵端午祭
第3回 高麗時代につくられた仏教の聖典を刻んだ版木、高麗大蔵経
第4回 昌得宮
第5回 パンソリ
第6回 華城
最終回 吐含山の理想世界、仏国寺と石窟庵