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特別番組

「ハングルの日」特別番組 ~世界で花開く韓国語~

2013-10-09

最近はテレビでも、街角でも韓国語を上手に話せる外国人を見かけることが多くなりました。韓国語は外国人にとって魅力的な言葉らしく、韓国に興味を持つきっかけが韓国語だったという人がたくさんいます。
韓国語に対する関心が年々高まりつつあるのは、1990年代から始まった「韓流」の流れの一つなのかも知れません。現在、世界に存在する言語の数は6千以上といわれています。公用語として一番多く使われているのは英語で、次いで、中国語、ヒンディー語、スペイン語の順です。韓国語を使っている人口は7700万から7880万ほどで、世界12位から20位ほどに当たります。もちろん、韓国語を母国語とする人たちがほとんどですが、韓国語を習って使っている外国人も年々増加しています。言葉の壁を乗り越えて韓国とコミュニケーションするために世界の人々が韓国語を習い始めているのです。



世宗(セジョン)学堂は、韓国語や韓国文化に関心を持つ外国人のために韓国政府が設置した教育機関です。韓流ブームなどをきっかけに韓国に触れ、韓国の言語や文化を習ってみたいという外国人が増えていますが、そんな施設がない地域に世宗学堂を設置してより体系的な教育を行っているのです。2007年、3か国、13の地域でスタートした世宗学堂は、現在、51か国、117の地域に広がりました。もっとも多くの世宗学堂が設置されている国は中国です。中国の最北東部に当たる黒竜江省チチハル市だけでも100人あまりの学生たちが韓国語を習うために集まっているのですから韓国語や文化に対する関心の高さを体感することができます。

若い学生たちの話を聞くと、韓流、つまりK-POPや韓国ドラマが大きな影響を与えていることを実感することができます。韓国の大衆文化が「韓流」として世界に広がり、韓国そのものに対する関心を導きだし、韓国語の学習にまでつながっているのです。

世宗学堂財団は専門的な韓国語教員を養成して各国の世宗学堂に派遣するのにとどまらず、現地で活動している教師に対する再教育のための努力も続けています。また、国立国語院に依頼し、「世宗韓国語」という韓国語教材を開発しました。この教材のおかげで、世界中の世宗学堂の韓国語教育で一定のクオリティを保つことができます。



語学の授業も大事ですが、体験学習ほど効果的な授業はありません。世宗学堂では伝統衣装の韓服(ハンボク)の着付け、映画鑑賞やK-POP、伝統遊戯、仮面劇のタルチュムなど、さまざまなプログラムを通じて韓国の文化を教える授業が進められています。文化と連係させた教育で、より効果的な韓国語教育を実現できると信じているのです。

中国の孔子学院やフランスのアリアンス・フランセーズ、ドイツのゲーテ・インスティトゥートなど、外国人に自国の言語を教えるための語学施設を設置するのが世界的な流れとなっています。韓国の世宗学堂もこうした韓国語教育機関なのです。
2007年、3か国、13の地域でスタートし、51か国、117の地域にまで成長した世宗学堂をより広げていくための韓国政府の努力はこれからも続くことでしょう。

今年は、ハングルが公布されて567年目になる年です。朝鮮王朝4代目の王、世宗(セジョン)大王は1443年にハングルを作り、3年後の1446年、「訓民正音(フンミンジョンウム)」の名で公布しました。韓国語の美しさと言葉に溶け込んでいる韓国の情緒をそのまま表記しようとしたのです。その韓国語が、今や、韓国人だけではなく、世界の人たちとコミュニケーションできる架け橋になりつつあります。韓国の人たちは、韓国語が世界中の人たちに愛される言葉となり、世界中に韓国の文化を伝えるツールとなる日が来ることを期待しています。


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