パク・チャヌク監督作
2024-06-05
韓国国内で新型コロナウイルスの感染者が初めて確認されてから2年が経過しました。
韓国では2020年1月に中国の武漢から入国した中国人女性の感染が初めて確認され、2年間、累積感染者数は70万人を超え、6千人余りが死亡しました。
初めて感染者が確認されてから1か月後、南東部の大邱市の宗教施設で感染者が発生、感染が急速に拡大し、流行の第1波が始まりました。
1日の感染者数が1千人近くに上った第1波は2か月余りで収まりましたが、8月に入ってから首都圏を中心に第2波が始まりました。
多数の人たちが集まる宗教施設で集団感染が発生、独立記念日の8月15日には都心で大規模集会が開かれこともあって、1日の新規感染者数は200~400人に上りました。
その後、感染者数は二ケタ台に減りましたが、11月には首都圏を中心に再び感染者が大きく増え、第3波が始まりました。
1日の感染者数は1千人を超え、重症患者数が400人を超えたことから、病床不足が懸念される事態になりました。
第3波は3か月余り続きました。
昨年7月からは第4波が始まりました。
1日の新規感染者数が3千人に迫るなど、以前のピークとは比較できないほど感染者が急増しました。
その後、ワクチン接種率が70%を超えるなどして、11月には段階的日常回復に向けた動きが始まりましたが、再び感染者が急増、オミクロン変異株まで加わって、収束の目処は立っていません。
中国の武漢で初めて感染者が確認され、感染拡大が続いたとき、各国は都市封鎖といった強い措置を取りましたが、韓国政府は封鎖ではなく統制を選択しました。
海外から入国する人を徹底的に管理、感染の疑いがある人については隔離する措置を取りました。
感染者が発生した場合は動線を確認し、接触者についてはPCR検査を実施、一方ではマスクの着用と社会的距離維持に徹底して、諸外国のように感染状況が極度に悪化することはありませんでした。
韓国政府は、感染状況に応じて不特定多数が集まる飲食店などの営業時間を短縮、私的な集まりについては人数を制限する社会的距離時の措置を取り、昨年2月からは医療従事者や高齢者、持病がある人のワクチン接種が始まりました。
上半期中にはワクチンを十分に確保できず、接種率は大きく伸びませんでしたが、下半期に入ってからはワクチンの確保が進み、2回目の接種を終えた人の割合は70%を超え、政府は11月から段階的日常回復に向けた第1段階の措置に入りました。
しかし、日常回復に向けた段階的措置は裏目に出て、社会的距離維持の規制が緩和されると再び感染者が急増、オミクロン変異株も加わって、日常会回復に向けた措置のスタートから47日で再び社会的距離維持の措置に戻りました。
オミクロン株の影響もあって、感染状況は流動的です。
先月半ばには1日の感染者数が7千人を超えるなど、過去最多を更新しましたが、最近は3千人台から5千人台を推移しています。
今月末から2月初めにかけては旧正月の連休を控えていて、流動人口が大きく増えると予想されていることから、1日の感染者数が2万人を終える可能性も排除できないとする悲観的な見方もあります。
ただ、3回目のワクチン接種が進んでいますし、新型コロナウイルスの飲み薬の使用も始まっているなど、肯定的な要因もあります。
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