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きょうご紹介した企業は、ソウル市松坡（ソンパ）区にある中小企業で、電動歯ブラシを製造・販売する「クールシャ」です。

「クールシャ」は、完璧な製品を市場に出したいという思いで、15年かけて電動歯ブラシを開発しました。市場調査を徹底的に行い、消費者が本当に必要としている製品は何なのか、消費者のニーズを分析し、製品の改良を重ねたうえで、2017年に発売しました。

「クールシャ」のブラシヘッドは、回転する2つのブラシと、左右に往復運動するブラシの3つのブラシで構成されています。これは、革新的なブラシ技術で、2つの回転するブラシが毎分最大240回回転することで汚れをかき出します。また、最大1480回往復し歯茎をマッサージします。センターブラシは、最大740回の往復運動で歯の先端部を磨くことで磨き残しを徹底してなくします。これらのブラシを組み合わせるのは、とても難しい技術で、開発し、製品化するまでに長い時間がかかりました。

このほかにも「クールシャ」には、様々なハイテク技術が採用されています。充電は電極が存在しないワイヤレス充電で、水回りでも安心して充電できます。また、30分間水深1メートルの水に水没させても内部に水が浸水しないくらいの防水性能を持っていて、水の中に入れて洗浄することも可能です。

「クールシャ」は、アメリカ、香港、日本、ヨーロッパなどで開かれた国際見本市でバイヤーの注目を集め、「電動歯ブラシの限界を乗り越えた製品」という評価を得ながら輸出を伸ばしています。

韓国の消費者の反応も熱いものとなっています。「ブラウン」や「フィリップス」などグローバル企業が握っていた韓国の電動歯ブラシの市場に2017年に参入。その後、わずか1年で高い市場シェアを達成し、存在感を高めています。

歯磨きに革新をもたらしたと評価される「クールシャ」。次はどんな製品で市場を驚かせるのか、楽しみにしたいと思います。

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