メニューへ 本文へ
Go Top

文化

創作ミュージカル「英雄」

2012-12-04



1909年10月26日、満州のハルビン駅。韓国の独立運動家、安重根(アン・ジュングン)はこの日、韓国の植民支配を導いたとして伊藤博文を狙撃しました。この事件は日本による植民支配の不当性と韓国人の怒りを世界に訴えるきっかけとなりました。ミュージカル「英雄」は韓国の独立を願い、命をかけた安重根の生涯を描いた作品です。



2009年にスタートしたミュージカル「英雄」は韓国の独立運動家として知られる安重根の人間的な苦悩と使命感を生々しく描き出していて、今年の10月、4回目のシーズンを迎えました。2009年、安重根の伊藤博文狙撃事件100周年を記念して企画された「英雄」は、1909年2月、祖国の独立のために戦おうと心を決めた安重根が、志をともにする11人と左手の薬指を切ってその気持ちを表明した「断指同盟」からスタートし、1910年3月、処刑されるまでの過程を描いています。



現代ミュージカルは想像もつかないような演出で話題を巻き起こします。ミュージカル「英雄」も映像とセットを絶妙に調和させ、リアルでスケールの大きい舞台を完成させています。舞台に本物の汽車が登場するなど、狙撃事件があった当時のハルビン駅を立体的に再現しているので感動も大きくなります。創作ミュージカルの場合、スケールが小さくなることが多いのですが、「英雄」は創作ミュージカルにもかかわらず、ストーリーも舞台も完成度の高い作品という点で意味があります。



国を取り戻すために命懸けで戦った安重根。彼の生涯にスポットを当てたミュージカル「英雄」はブロードウェーでも公演され、大きな関心を集めました。また、スター級の俳優が出演するわけでもないのにミュージカル「英雄」は連日、全席売りきれを記録するなど話題を集めています。演出と企画力で完成度を高めた創作ミュージカルがその価値を認められているのです。

ミュージカル「英雄」の成功は韓国のミュージカル界の新しい道標となっています。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >