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文化

第2の全盛期を迎えている韓国映画

2012-11-20



10月30日、韓国のアカデミー賞と呼ばれる第49回大鐘(テジョン)賞映画祭の授賞式が開かれました。最優秀作品賞に輝いたのは「広海(クァンヘ)-王になった男」でした。この日、「広海-王になった男」は主演のイ・ビョンホンが男優主演賞と人気賞を受賞するなど、15の部門を総なめにし、大鐘賞が始まって以来、最多受賞の記録を更新しました。映画「広海」が立てた記録はこれだけではありません。劇場公開38日めに1000万人の観客動員を記録、韓国映画史上7番目のメガヒット作となりました。今、韓国映画は第2の全盛期を迎えようとしているのです。

韓国映画でメガヒットの基準となる観客数は1千万。1000万観客といえば、韓国の人口、5分の1が見たということになります。2012年には「広海」より一足早く公開された映画「泥棒たち」を含め、2本の映画が観客数1000万人以上を記録し、韓国映画界に活気を吹き込んでいます。

これまで観客数1000万人を突破した韓国映画は「泥棒たち」と「広海」を含めて全部で7本。しかし、2012年のメガヒット作「泥棒たち」や「広海」はこれまでとは違って、大きなテーマや事件を扱わなくても、作品の面白さだけで観客を動員することができました。スター級の俳優たちを動員させる能力、莫大な制作費を投入することができるエネルギーなど緻密に計算された企画力が観客数1000万人を突破する力となりました。



映画「泥棒たち」と「広海」は海外でも注目されています。パリで開かれた韓国映画祭やロンドンの韓国映画祭、そして、トロント国際映画祭、アブダビ映画祭などを通じて2つの作品は海外にも披露され、アジアだけではなく、ヨーロッパなどでも大きな関心を集めています。

キム・ギドク監督の映画「ピエタ」が韓国映画史上初めてベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞するなど、韓国映画の可能性を見せてくれた2012年。今の勢いが続けば、今年の韓国映画の延べ観客数は
1億人を突破するものと見られています。来年も韓国を代表する映画監督の作品が次々と公開される予定で、第2の全盛期を迎えている韓国映画に対する期待はますます高まっています。

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