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文化

自然を楽しみながら体力づくりにも役立つウォーキングブーム

2012-11-13



10月28日、ソウルのオリンピック公園でベビーカーウォーキング大会が開かれました。ベビーカーに赤ちゃんをのせた2千人あまりの参加者が紅葉で染まった公園の散歩コースを歩き始めます。ヨーロッパなどでよく開かれているベビーカー・ウォーキング大会は赤ちゃんとお母さんがいっしょにカラダを動かしながら、コミュニケーションのできるイベントです。

韓国で、歩くことが最高の運動と見られるようになったのはごく最近のことです。歩くことで体力づくりをしながら健康に年を取ることができるという考えが韓国にウォーキングブームをもたらしました。一昔前、ブームになっていたのはエアロビクス、ダンス、ランニングなど、負担のやや大きい運動でした。ところが、2000年代初め頃から高齢化社会に伴う慢性疾患が増えたことで、健康に対する関心も高まりました。日常生活の中で健康管理をしたいという人が多くなり、場所や時間を気にせず、しかも安心なウォーキングがブームになったのです。

ウォーキングブームに目をつけた地方自治体も多くなり、ここ5年、韓国ではオルレキル、トゥルレキルなどいろんな名前のウォーキングコースが開発されています。スタートを切ったのは観光地として人気のある済州島(チェジュド)のオルレキル。2007年9月から公開されたオルレキルは済州島の海岸に沿って路地、山道、寄生火山のオルムなど、歩きながら済州の自然を楽しめる15キロほどのウォーキングコースで、現在、20の正規コースと5つのアルファーコースが開発されています。今月24日、オルレキル最後のコース、第21コースの公開でオルレキルはアルファーコースを合わせて全部で26のコース、延べ422キロとなり、済州島を一周するウォーキングコースが完成するのです。



歩き方を大きく分けると、リラックスした状態でゆっくりと歩く方法とややスピードを出して足早に歩く方法があります。スピードを出して歩く早歩きの場合、カラダの一番大きな筋肉、たとえば太股やふくらはぎなどを使うため、運動効果が2倍になるのだそうです。もちろん、ランニングをする時も同じ筋肉を使いますが、息をしながら話せるくらいが効率良く脂肪を燃焼させる有酸素運動だといえます。足早に歩いた方が運動効果が高いのは確かですが、ムリは禁物です。自分のカラダに合ったスピードで歩くだけでも相当な運動になるからです。

ウォーキングブームが起こってから韓国では春と秋になると全国各地でウォーキング大会が開かれるようになりました。10月21日、ソウルの都心を流れる川、清渓川(チョンゲチョン)でも清渓川に沿って歩く市民ウォーキング大会が開かれました。清渓川市民ウォーキング大会は、来年、2013年に予定されている平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックの成功を祈願して開かれたもので、2千人あまりが参加した大規模なイベントになりました。

最近、韓国ではスーツに運動靴をはいて出勤する若い会社員を見かけることが多くなりました。美しい自然が広がっている山や海岸などを歩くのも良いのですが、時間や場所にとらわれず、毎日歩くことで健康な心とカラダを作っていくためです。

今、韓国では歩くこと、ウォーキングがトレンディなライフスタイルとなっているのです。

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