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文化

さまざまな国の文化に触れることができる多文化博物館

2013-08-13



去年、韓国を訪れた外国人の数は1千万人以上、韓国で生活している外国人の数も150万人を突破しました。もちろん、旅行や留学、ビジネスなどで海外へ向かう韓国人の数も年々増えています。さまざまな国の人と触れ合う機会が多くなっただけに、外国の文化に対する関心も高まっています。しかし、実際に行ってみることができる国は限られています。



ソウル地下鉄6号線、トッパウィ駅近く、恩平区(ウンピョンク)仏光洞(プルグァンドン)にオープンした多文化博物館は、より多くの国の文化を体験してみたいという人たちのために展示だけではなく、いろいろなイベントを開いています。多文化博物館の一番の特徴は、体験型の博物館だという点で、いろんな国の伝統衣装を着てみたり、その国の料理を作ってみたり、伝統舞踊や音楽に触れてみたりすることができるようになっています。なかなか触れる機会の少ない世界各国の文化を体験することができるとあって、いつも大勢の人でにぎわっています。



ヨーロッパの城門を想わせるゲートをくぐると1階の展示室があります。世界的な文化遺産のミニチュアが展示されている展示室、その中央には2階まで届く巨大なトロイの木馬が展示されていて異国の情趣を漂わせています。巨大な木馬の中に入るとトルコのセラミック製品やトロイの木馬の歴史を紹介する映像などを見ることができます。このトロイの木馬を中心に、パリのエッフェル塔、ニューヨークの自由の女神像、イタリアのピサの斜塔など世界的な建築物の模型が展示されています。



中国館やエジプト館がある2階に上ってみましょう。中国館の入口には中国の万里の長城と秦始皇帝陵から発掘された兵馬俑(へいばよう)の一部が再現されています。こうした模型を作るために中国の専門家を招き、ホンモノの万里の長城の重みや風情を活かすため、大人5人でも持ち上げられないほどの大きな古レンガを中国から運んで作られています。タイ館にはさまざまな形の象の人形が展示され、バンコクにある華麗なエメラルド寺院も再現されています。エジプト館は考古学者になったような気分を楽しんでもらうため、ピラミッドの発掘現場を再現してあります。もう一つ、多文化博物館の自慢、剣の展示も見逃せません。スペイン、ネパール、ロシア、エジプトなど、50点あまりの剣や刀を展示されています。剣や刀はどれも似ていると思われるかも知れませんが、模様や大きさ、刀を納める鞘(さや)などが国ごとに微妙に違い、その違いを見比べるのも面白いです。



一番華麗な展示物が多い3階はテーマ館です。イタリアのベニス館にはさまざまな形の仮面や6か月かけて韓国に運んだ長さ11メートルのホンモノのゴンドラが展示されていて、異国の風情を感じることができます。この他にも貨幣館、人形館、オルゴール館、楽器館などが設けられています。



体験コーナーとなっている4階にはさまざまな国の衣装を着てファッションショーができるランウェイやアフリカの伝統舞踊コーナー、クッキング教室などがあり、30あまりの国々の文化を体験できるイベントが開かれています。また、各国の文化について紹介するプログラムなど、子供たちも最後まで退屈することなく、のびのびと楽しめる博物館です。

多文化博物館はさまざまな国の文化に触れ、いろんな国について知ることで、多文化社会となった韓国の子供たちに大きな世界により目を向けるきっかけとなっているのかも知れません。

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