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文化

「読書の秋」にぴったりの話題、本と読書

2013-10-01



「読書の秋」を迎えて、出版社が集まる京畿道(キョンギド)の坡州(パジュ)出版都市では、今、韓国で最大規模といわれる本のフェスティバル、「坡州ブックソリ」が開かれています。韓国では、「読書の月」となる9月に、全国各地の自治体や図書館、学校などを中心に本や読書関連のイベントが6700件も開かれました。

9月14日、ソウルの南山(ナムサン)図書館では音楽と文学が一つになったコラボレーションイベントが開かれました。美しい音楽をBGMにして、文学作品を朗読する「文学コンサート」です。美しい音楽に文学作品の感性を溶け込ませることで、文学の余韻を味わうことができます。今年は金東里(キム・ドンリ)の短編小説と尹虎永(ユン・ホヨン)の随筆が紹介されました。こうしたイベントはより多くの人が韓国の文化芸術に触れ、読書生活を続けていくきっかけとなっています。

9月7日と8日に開かれた西大門(ソデムン)ブックフェスティバルも紹介しましょう。会場となったソウルの都心、西大門の独立門公園界わいでは、作家との出会い、本のノミの市、ブックコンサートなど、さまざまなイベントが繰り広げられました。ブックフェスティバルは本を展示するだけでなく、さまざまなイベントで構成されています。子ども向けの本を紹介するコーナーでは、演劇を披露したり、歌手を招いたミニコンサートを開いたりするなど、本への関心を高めるためのイベントが開かれました。作家との出会いやブックコンサートなどは本を売るためのイベントではなく、徐々に薄れていく本、読書への関心を高め、その存在感を伝えていくための企画なのです。

ソウルの都心にある鐘路(チョンノ)図書館では小学生たちが読書新聞を作る授業が開かれました。世界の名作や韓国の古典などを読んだあと、印象に残った内容や登場人物とのインタビュー、作品を紹介する漫画や公告などの記事を書いて読書新聞を作っています。こうした活動を通じて、子どもたちは本に親近感を持ち、自分の考えをまとめていくことができます。鐘路図書館では読書の月、9月に「教科書の文学紀行」というイベントも開かれています。国語の教科書に載っている文学作品を読み、生徒たちが感想文を書き、自由に討論するイベントでした。教科書に出てくる文学作品をつまらないという偏見をなくすために、いろいろな観点から作品を見つめるプログラムが作られています。



インターネットが普及するまでは、本はさまざまな情報や知識を得る大事なツールでした。パソコンやスマートフォーンの普及により、本の影響力が薄れたとはいえ、今でも多くの人が本を通じて知らなかった世界に接しています。全国各地で開かれている本のフェスティバルはこうした本と読書の意味について振り返るきっかけとなっています。

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