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文化

5回目を迎えたDMZ国際ドキュメンタリー映画祭

2013-10-29



今年で5回目を迎える「DMZ国際ドキュメンタリー映画祭」が、10月17日、軍事境界線に近い、京畿道(キョンギド)坡州(パジュ)にある旧米軍基地、キャンプ・グリーブスで開幕しました。「DMZ国際ドキュメンタリー映画祭」のDMZとは、非武装地帯という意味で、韓半島を南北に分ける軍事境界線を境に、南北にそれぞれ2キロずつ設けた地帯を指します。1953年に結ばれた南北休戦協定によって指定され、
この非武装地帯では軍事的な施設の建設や行動が禁じられています。

多くの韓国人にとって、DMZ=非武装地帯は分断国家の傷と悲しみを意味する場所です。「DMZ国際ドキュメンタリー映画祭」は、このDMZを背景に平和と疎通、生命、共存について語り合う映画祭なのです。

31か国から出品された66本の映画でスタートした「DMZ国際ドキュメンタリー映画祭」には、今年、38か国119本の作品が参加しました。今年は、世界各国で起きた事件や論争をテーマにした作品が数多く出品され、映画を通して、いろいろな国の実情や自分たちの置かれた状況を考えてみるきっかけになりました。特に、今年は韓国戦争が休戦して60年目にあたり、休戦60周年記念特別展をはじめ、中東特別展、南アフリカ共和国特別展など、あまり知られていない地域や人々についてより深く理解してもらうための特別展も開かれました。韓国戦争休戦60年にちなんで、今年の映画祭の開幕作品は、初めて韓国の作品が選ばれました。



韓国で開かれる映画祭はいろいろありますが、ドキュメンタリー映画だけを対象としているのは「DMZ国際ドキュメンタリー映画祭」だけです。アジアを代表するドキュメンタリー映画祭を目指すため、5回目を迎えた今年から、優秀な監督を選定し、制作費を支援するなどクオリティの高い映画祭を作るために努力しています。
また、現実の世界を切り取って映し出すドキュメンタリー映画祭は、観客にとっても特別な時間になっています。

5回目を迎えた「DMZ国際ドキュメンタリー映画祭」はドキュメンタリー映画の幅を広げる可能性を確かめることができたイベントとなりました。そして、韓国の人たちにとっては映画祭が開かれたすぐ近くにあるDMZ=非武装地帯がやがて平和と疎通の場となる可能性を信じて、その日が訪れることを心より願っています。

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