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文化

最近目立って増えてきている独り暮らし世帯

2013-11-12

集団意識の強かった韓国社会では、カラオケはこれまで、友人や同僚といっしょに行くのが当たり前でした。しかし、今は独り暮らしが多くなり、また、個性を重んじる時代になったこともあって、他の人に気を遣わず、好きな歌を好きなだけ歌えるひとりカラオケが注目されるようになりました。
ひとりカラオケ専門店は二人で行っても

独り暮らしの世帯が多くなり、消費パターンが変わると、コンビニやスーパーなどにも変化が見え始め、最近は独り暮らしの人たちのための製品が増えています。即席料理をはじめ、一人ではなかなか手が出なかった鍋物、チゲの材料や野菜、果物なども一人分の小さいパックが売られるようになりました。独り暮らしの世帯の増加が流通システムに変化をもたらしているのです。また、一人で食事をする人のための飲食店、ひとり食堂も増えています

統計庁の調査では、1985年当時、韓国の独り暮らし世帯が全体に占める割合は6.9%に過ぎませんでした。しかし、2012年4月に25%を越え、2035年には全体の35%に達するものと見られています。一昔前まで、韓国ではシングル族というと、一人で寂しく暮らす悲しい人というイメージがありました。しかし、最近のシングル族は経済力と能力を兼ね備え、自分の生活を楽しむ人たちを指すことが多くなっています。自分のための投資を惜しまず、堂々と楽しむのが、最近トレンドにもなっている韓国のシングル族です。



一人で暮らす理由に関するアンケートでは、自分中心に人生設計ができ、配偶者に拘束されない、自由な恋愛が楽しめる、結婚と育児の費用がかからない、といった答えが1位から4位を占めていました。人々の関心が共同体から個人へと移っています。組織の一員としての役割も大事だけれど、個人の人生と権利が守られなければ意味がないとの認識が広がっているのです。こうした価値観の変化が独り暮らし世帯の増加という社会現象、文化現象を生み出しているといえます。

個人の生活を楽しむシングル族の増加は世界的な流れになっています。シングル経済は、世界経済を動かすキーワードとしても注目されています。また、独り暮らし世帯のための情報に対する需要も高まっています。同好会やSNSなどを通じて、仲間とコミュニケーションしたり、独り暮らしのノウハウを分かち合ったりしながら自由な生活を楽しんでいるからです。

これからもシングルライフが数々の文化現象を生み出していくに違いありません。今、韓国社会は組織や社会全般よりも個人の生活と権利に注目するようになっています。こうした価値観の変化が住まい、旅行、レジャー、学習、教育など、さまざまな分野で新しい文化現象を引き起こしていくことでしょう。

このように、独り暮らし世帯は、韓国社会における暮らし方の一つしてゆっくりと根を降ろし始めています。大家族から核家族、そして独り暮らし世帯と、韓国社会における家族の考え方が変わり始めています。そして、また、独り暮らし世帯が韓国の経済と文化を動かす新たな主役として登場しつつあります。韓国社会は、今、彼らシングル族がもたらすこれからの変化に注目しています。

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