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文化

旅客船沈没事故をきっかけに、韓国で高まりつつある安全意識

2014-06-17

金浦(キンポ)空港、国内線ターミナルの3階では、今、航空安全装備の体験イベントが開かれています。緊急事態に備えて機内に設置されている酸素マスクや救命ボートなどの救命装備を展示し、座席ベルトや救命胴衣などを着用したり、心肺蘇生法の実習を受けたりすることもできます。セウォル号沈没事故以降、安全に対する関心が高まり、多くの空港利用客がイベントに参加しています。

4月16日に起きたセウォル号惨事をはじめ、地下鉄追突事故、療養病院の火災、市外バスターミナルの工事現場で起きた火災など、韓国では4月から5月にかけて、
いろいろな事故が相次いで発生しました。今、韓国では安全への意識や関心がいつになく高まっています。



沈没事故のあと、韓国では自分の安全は自分で守ろうという機運が高まり、様々な安全関連用品の販売が大きな伸びを示しています。あるオンライン・ショッピングモールの場合、火災感知器が前年に比べて4.6倍、消火器は2.5倍も売れているそうです。これまでの安全への無関心を反省するとともに、安全を自ら守る行動に積極的に乗り出しているのです。

ソウル市消防災難本部が運営している安全体験館を訪れる人も多くなっているそうです。安全体験館はポラメとクァンナルの2か所にあり、理論よりは体験を通じて安全意識を高めています。シミュレーションを通して、地震、台風、火災、交通事故など、日常生活で遭遇する可能性のある災難を体験し、避難の仕方や対処法などについて習うことができる施設です。



ポラメ公園内にあるポラメ安全体験館は3階建てのビルで、地下1階は地下鉄事故体験館、地上1階は地震と台風体験館、2階は火災と交通事故体験館、3階は応急措置と消防設備を実習できる空間になっています。安全体験館に入ると、まず地下1階で災難についてのオリエンテーションに参加し、地震や台風、火災、地下鉄やバスなど公共交通手段の事故に遭遇した場合の対処を習うことができます。



韓国では、事故が災害が発生するたびに、安全意識を高めるための努力と必要性が問われてきました。日頃の安全意識と訓練によって被害を最小限に減らすことのできる災難はたくさんあります。セウォル号沈没という惨事を目の当たりにし、韓国では今、安全についての体験イベントなどを通じて、安全意識をより高め、訓練に参加するようになっています。こうした安全に対する関心を持続させることが、より安全で暮らしやすい韓国を築くことになるのでしょう。

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