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文化

廃校を活用して作られたキャンプ場

2014-08-05

ソウル近郊、京畿道(キョンギド)抱川市(ポチョンシ)の「抱川(ポチョン)自然マウル・ソウルキャンプ場」は廃校を活用してできたキャンプ場です。

キャンプ場に生まれ変わった校舎、サジョン分校は1985年に廃校となりました。その後しばらく、青少年向けの施設として利用された時期もありましたが、利用客が少なく、結局、1992年に閉鎖されました。誰も訪れない校舎はさびれ、運動場には雑草が生え放題でした。地域の人にも疎まれていた古い校舎が、ソウル市が営むキャンプ場、抱川自然マウル・ソウルキャンプ場になり、再び賑わうようになったのです。



抱川自然マウル・ソウルキャンプ場は、ソウル市が廃校を活用して作った2番目のキャンプ場です。去年、ソウル市は、韓国の東部、江原道(カンウォンド)横城郡(フェンソングン)にあったウォルヒョン分校の跡に最初のキャンプ場をつくりました。1995年に廃校となったウォルヒョン分校は70年あまりの伝統があり、校庭には大きな木が生い茂っているため、森に遊びに来たような気分を味わうことができます。また、近くにはきれいな川が流れ、夜になると美しい星空を見ることができるなど口コミでその魅力が知られるようになり、高い人気を集めました。そして、今年の夏、京畿道抱川に廃校を活用した2番目のソウルキャンプ場がオープンすることになったのです。

抱川(ポチョン)自然マウル・ソウルキャンプ場には25のテントを設営できるテントエリアをはじめ、トイレ、シャワー室、炊事場、売店などの設備が整っていて、誰でも気軽にキャンプを楽しむことができます。

抱川(ポチョン)自然マウル・ソウルキャンプ場の入り口、校門を入ると、塀に沿って大きな木が立ち並んでいます。駐車場として使う校舎の前は整備されていますが、土の運動場は昔の小学校のままです。校庭の一番奥には、テントを張るテントエリアがあります。テントを張る場所には、それぞれ地面より少し高くした、平らな床状の平床(へいしょう)が設置されています。4、5人の家族を基準に、キャンプ場利用料金2万ウォンを出せば、テントとマットレスを無料で利用することもできて、とても便利です。雨や風など、テントで寝れないような天気のときや小さい子どもを連れてきた家族のために、教室の一部はオンドル部屋のようにしてあります。学校のプールで楽しい時間を送ることもできます。20人ほどしか入れない小さなプールですが、両親や友だちといっしょに遊んでいると、最新のウォーターパークもうらやましくありません。



また、キャンプ場の近くを流れる漢灘江(ハンタンガン)ではゴムボートで川を下るラフティングを楽しむことができ、ハーブアイランドや白雲(ペグン)渓谷、美しい湖の山井(サンジョン)湖など、人気の観光スポットもいろいろあります。農村体験もできます。毎朝、放送で手助けが必要な農家を紹介しているので、子どもたちといっしょに畑仕事をしてみるのも良いでしょう。都会の人たちには特別な思い出になり、農家には大きな助けになるはずです。畑で取ったジャガイモやトウモロコシを味わうこともできるので、土に触れる機会の少ない都会の子どもたちには特別な体験になるに違いありません。

江原道(カンウォンド)横城(フェンソン)と京畿道(キョンギド)抱川(ポチョン)で、廃校を活用してキャンプ場を作ったソウル市では、2018年までに20か所あまりの廃校をキャンプ場に変えていく計画を立てています。廃校を活用したキャンプ場は、
高齢化が進む農村地域に活気を吹き込む一方、遊ぶ場所を失ってしまった都会の人たちには最高のレジャー空間として人気が高まっています。

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