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文化

最近人気が高まっているエコテーマパークの一つ、ハンテク植物園

2014-10-07

ソウルの近郊、京畿道(キョンギド)竜仁(ヨンイン)にあるハンテク植物園では、訪問客、特に子ども連れの入場客に園内の木や草花を見つけたり、植物スタンプを集めたりするイベントを実施しています。イベントを通じて大人も子どもたちも退屈することなく、いろいろな植物と出会い、自然に触れてもらうためのアイデアです。



勉強や仕事などで忙しい毎日を送っている今の人たちにとって、憩いは、心と体をいやす大切な時間です。最近、憩いの場としてエコテーマパークと呼ばれる植物園や樹木園の人気が高まっています。ハンテク植物園もそんなエコテーマパークの一つです。延べ面積66万1千平方メートル、園内にある植物は、1万2千種あまり。韓国だけではなく、アジアで一番大きな植物園です。現在、35のテーマガーデンと8棟の温室植物園があるハンテク植物園には、韓国にある植物およそ4900種のうち、1200種あまりがあります。 。

園長のイ・テクチュさんがここに植物園を作ろうと決めたのは、1979年のことでした。韓国の植物園らしく、韓国に自生する植物のコレクションを先に考えました。ところが、1979年当時、韓国の植物を栽培している人を一人も見つけることができませんでした。仕方なく、イ・テクチュさんは全国の野山、池などを歩きまわりながら、一つ一つ植物を集め、種を撒いて育て始めました。この植物園がその価値を認められ始めたのは20年あまりが経った2001年でした。韓国の野生の草花に対する関心が高まり、2001年、環境部は、この植物園を絶滅の危機にさらされた韓国の自生植物を保護する施設に指定しました。その翌年、国指定の植物園として認められ、2003年、ハンテク植物園という名で一般公開されたのです。



ハンテク植物園では農薬を一切使っていません。夏の夜にはホタルが見えます。また、園内を流れる小さな川にはザリガニやアブラハヤがたくさん棲んでいます。ハンテク植物園は植物だけではなく、健康な自然生態系を作るために努力しているのです。ハーブ園、アイリス園、韓国の国の花である木槿(むくげ)園、潅木園、薬用植物、石と草花が調和した岩石園など、ハンテク植物園には35のテーマガーデンが設けられています。

ハンテク植物園の園内はとても広く様々な散策コースが楽しめますが、秋の始めに似合うコースを歩いてみましょう。植物園に入って左手に進む道を歩いていくと、牡丹芍薬園が見えてきます。ここでは中国北京の植物園が寄贈した350種の牡丹と80種の芍薬をはじめ、いろいろな植物が育てられています。春から秋まで、いろいろな花が咲いては散り、散っては咲くので、今の季節ならではの美しい花を見ることができます。牡丹芍薬園の向かいには、アヤメと菖蒲だけで造成されたアイリス園があります。植物園を歩いていくと、いろいろな種類の野菊が咲いています。野菊と言っていますが、よく見ると、アブラギク、イワギク、ヨメナなどそれぞれに名前があります。韓国の伝統医学、韓方で薬材として使われる薬用植物も集められているので、立ち寄ってみましょう。

植物園の中ほどにあるガラスの温室にはオーストラリアとニュージーランドの植物が展示されています。ユーカリやアンブレラツリー、バオバブなど、主にオーストラリアで見ることができる150種あまりの植物が展示されています。オーストラリア温室と隣り合わせにある中南米温室にも、砂漠や熱帯地域、アンデス山脈などで見られる珍しい植物がたくさんあるので見逃せません。また、植物園の一番高い所にある展望台の近く、岩石園も見ごたえがあります。

韓国の童謡に登場する桂の木が見えます。秋になると、葉からほのかな甘い香りがただよってきます。また、渓谷に沿って作られた針葉樹林や自然生態園などが次々と現れます。園内をゆっくり歩いているだけで、心身がいやされる気分を味わうことができるのです。



心身をいやすヒーリングの旅がしたいという時は自然そのままの美しさを活かしたエハンテク植物園のような、エコテーマパークを訪れてみてはいかがでしょうか。最高のヒーリングタイムになるに違いありません。

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