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文化

あばら屋のかみさん-キム・ジョンエ

#ラジオ図書館 l 2022-06-14

ラジオ図書館

ⓒ Getty Images Bank

「苦難の行軍」と呼ばれる1990年代半ばに始まった深刻な食糧不足で

配給がなくなり、職場に行けなくなった人たちは「8.3」と呼ばれるものを

納めなければならなかった

「8.3」とは再活用生産方針で、

毎月、朝鮮労働党が課題として提示するものを作って

職場や党の組織に納めなければならず、

それができない場合は、それに相当する現金を納めないとならない。



ウンシムの祖母がギョンシムが持っていた布のカバンを開けた。

よく磨かれたアルミニウムの器はギョンシムが結婚する時に持ってきたものだと

知っていて、ウンシムの祖母は目を丸くしてギョンシムを見つめた。


その目が何を聞いているのか知っているギョンシムは、

しかたなく、食器を売らなければならない事情を打ち明けた。

草粥で食い繋ぎ、この二日間はそれすらもなく水しか飲めなかったとは言えず、

ただ涙に暮れた。


「スンチョルの家族がそんなに苦労してるとは知らなかったよ。

話してくれればよかったのに...

ひとまずうちに干してあるトウモロコシを持っていって食べなさい。

うちの食糧が尽きる前に返してくれればいいよ」


할머니가 다가들며 경심이의 천 가방을 열었다.

반짝이는 알루미늄 양재기가 결혼하면서 갖고 온 기물이라는 것을 

알고 있는 은심 할머니가 와뜰 놀라며 경심을 주시한다.


그 눈이 무엇을 묻고 있는가를 아는 경심은

할 수 없이 그릇을 팔러 떠나게 된 사연을 터놓았다.

풀죽만 먹다가 물로 이틀을 견뎠다는 말까지는 꺼내지 못하고

그냥 설움에 치밀어 울음을 터트리고 말았다.


“우린 순철이네가 식량 때문에 이렇게까지 고생하는 줄은 몰랐소.

에구, 말을 해야지. 지금이 어떤 세월인데.... 

이웃이 사촌보다 낫다는 소릴 못 들었소?

그러지 말고 우리 집 강냉이를 먼저 갖다 먹소. 

우리 집에 먹을 게 떨어지기 전에 갚아 주면 되오.”


#インタビュー:文芸評論家 チョン・ソヨンさん

飢えに苦しむ家族のために孤軍奮闘しているのはギョンシムだけでした。職場があった夫は他に能力がなく、党秘書という人物は貧しい人から奪い取った種芋を酒に替えて飲んでしまいます。北韓はまだ男性中心の社会で、深刻な食糧不足、経済難以降、多くの女性が家族を養う責任まで負うことになりました。ギョンシムは北韓の女性の苦しみ、家族を生かそうとする堅い意志を象徴する人物です。そして、飢え死に寸前のギョンシムの家族に救いの手を伸ばすウンシムの祖母は同じ境遇に置かれた女性たちの連帯感と共同体を表しています。



ギョンシムは意識が薄れ、カラダが地面にのめり込んでいくのを感じた。

これが死だと知っている。昨日の夜も経験したことだ。

しかし、昨日の夜とは違う満足感が心を満たした。

昨日は悲しかったが、今は幸せだった。

私は死んでも、家族は生きるから、いや、生かしたから。


子どもたちを飢えから、そして死から連れ戻したという満足感が

母親の心を満たす。それだけは確かだ。


家族は母親が、そして妻が息を引き取っていると気づかなかった。

目の前のトウモロコシではなく、生き延びれる生命だけが見えた。

ギョンシムは家族の姿を最後まで見ようと目を見開いたまま息を止めた。

痩せこけたその顔にはまだ消えていない微笑みが百合の花のように咲いていた。


경심은 의식이 흐려지고 몸이 땅 밑으로 잦아드는 것을 어렴풋이 느꼈다.

이게 죽음이라는 것도 안다. 어젯밤 분명 겪었으니까.

그러나 엊저녁과는 상대적으로 다른 만족감이 차분히 가슴에 내려앉는 것을 경심은 느꼈다. 어젯밤엔 슬펐지만 지금은 행복했다. 이렇게 가도 식구들은 사니까, 아니 살렸으니까.


엄마가 돼 애들을 굶주림에서 꺼내 주고 죽음에서 살렸다는 만족감이 가슴 그득히 차오른다. 이건 느낌이 아닌 분명한 현실이다.


식구들은 엄마가 그리고 아내가 지금 운명하고 있다는 것도 몰랐다.

눈 앞엔 널린 강냉이가 아닌 살 수 있는 생명만 보였다.

경심이는 그 모습을 끝까지 보려 눈을 뜬 채로 움직임을 멈춘다.

오르내리던 가슴도 잠잠해진다.

여윈 얼굴에 그 때까지 지우지 않은 미소가 백합처럼 피어 있었다.




作家:キム・ジョンエ (1968.~、咸鏡北道清津市生まれ) 

   デビュー:2014年 小説「ご飯」

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