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文化

「冬の朝の情景」ほか

#国楽の世界へ l 2022-11-07

国楽の世界へ

「冬の朝の情景」ほか

韓国のように、夏と冬の気温の差が激しく、はっきりとした四季がある国はそれほど多くありません。OECD加盟国の気温を分析したデータを見ると、最高気温と最低気温の差が最も大きい国はカナダで、二番目が韓国です。カナダは国土が広く、人がほとんど住んでいない最北端の一部の地域の気温が極端的に低いため、気温の差が大きく表れるとのことです。韓国は狭い国土のわりに、夏には30度以上、冬にはマイナス20度まで気温が下がります。夏は中東の砂漠よりも暑いといいますし、冬はロシアよりも寒いといいます。不便な面もたくさんありますが、春に新芽が出る様子とか、夏の梅雨、紅葉で美しい秋の山、大雪が降る冬まで、素晴らしい自然に恵まれています。一生このような景色を一度も見られない人もいることを考えると、祝福です。今日は、冬が始まるという立冬です。また一年が過ぎ去るという残念な気持ちにもなりますが、冬にはどんな楽しいことがあるだろうかと、期待感も膨らみます。今日の最初は、ユ・ウンソンさんが作曲した、「겨울 아침의 정경、冬の朝の情景」という曲を、クォン・ヨンミさんのソグムと、キム・グァンソクさんのギターの演奏でお楽しみください。


雪が積もった朝の風景を表現した曲です。高く清いソグムの音色と、低く柔らかいギターの音色が合わさり、寒かったけれど懐かしい子供の頃の記憶が思い浮かぶような曲でした。多くの人が農作をしていた時代、冬になると、人々はのんびりと過ごしたものです。特に忙しいこともなく、秋に収穫した穀物や果物も豊富な時期です。子供たちはおばあさんの傍で、焼き栗や焼き芋を食べながら、昔話を聞きました。男性は縄をない、女性は機織りをしたものです。寒くても心が温かくなる季節です。冬のある日の夜、家族がこのような時間を過ごしていたとき、ファン・ジニは愛する人を想い、詩を作りました。寂しい気持ちと、寂しさを乗り越えようとする強さが感じられる詩です。今度は、この詩をモダンに編曲した歌、「동짓달、霜月」という曲を、正歌アンサンブル、ソウルジギの歌でお楽しみください。


どんなに寒くても冬が好きなのは、雪が降るからだと思います。冬に雪がたくさん降ってこそ、翌年は豊作になるといいます。子供たちは、雪そりを楽しんだり雪だるまを作ることを期待し、冬を待っていると思います。今日の最後は、南道(ナンド)の民謡「雪だるま」を基にした曲です。チョン・サンヒさんと、その娘のユ・チェリョンさんの歌で、「눈이 온다、雪が降る」という曲をお楽しみください。これから本格的に寒くなり、そのうち雪も降るはずです。雪による被害がない程度に、子供たちが楽しめるくらいの雪が、頻繁に降ればと思います。

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