メニューへ 本文へ
Go Top

論点

東海の呼称、デジタル版海図で数字表記に

2020-11-21

ニュース

ⓒYONHAP News

世界の海域の境界と名称を記載した『大洋と海の境界』の編集、出版を手がけるIHO国際水路機関はこのほど、韓半島東の海域の名称について、デジタル版海図では名称を数字表記にする新しい指針を示しました。

IHOは1929年に『大洋と海の境界』の初版を出版しましたが、初版では「日本海(Sea of Japan)」と単独表記されています。

当時は植民統治下にあったため、韓国は海域の名称を決める際に発言権がありませんでした。

「日本海」という表記はその後も維持され、「S-23」と呼ばれる現行版の第3版でも「日本海」と単独表記されています。

韓国は1997年のIHO総会から、この海域の表記を「東海(East Sea)」に変更するように求め続けています。

韓国は、日本海という名称が定着したのは20世紀前半の日本の帝国主義、植民地主義の結果だと主張し、19世紀半ばから19世紀末までは「東海」と「日本海」の双方の名称が世界地図で使われていたとして、「東海」と単独表記するか、併記することを求めています。

ヨーロッパで発行された古地図などを見ますと、この海域は18世紀末ごろまでは「東海」、「朝鮮海」、「日本海」といった多様な名称が使われていました。

現行版の「大洋と海の境界」S-23が策定されてからすでに70年近く警戒していて、IHO加盟国も改訂版の策定を求めていますが、2007年と2012年の総会でもこの海域の名称をめぐって韓国と日本が対立し、第4版への改訂は先送りとなっていました。

今回の総会では、「大洋と海の境界」の現行版S-23に代わる新しいデジタル版S-130を導入することで暫定合意しましたが、S-130では、すべての海域について名称ではなく固有番号を表記することになりました。

デジタル化の時代には名称より数字が地理情報を活用するうえで有効だという趣旨からです。

韓国政府は民間団体などと協力して、世界地図で「東海」の表記が拡大されるよう今後とも努力していきたいとしています。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >