医学部の定員拡大をめぐって医療現場で混乱が続くなか、一部の大学病院の教授らが、来週中に、1日、休診すると発表しました。
全国20の大学の医学部教授などでつくる非常対策委員会は23日、「研修医の辞職による医療空白が2か月以上続いていることで、医療現場に残っている教授らの疲労度が限界に達している」として、「各病院の判断で、来週、1回の休診を実施する」と述べました。
ソウル大学病院とアサン病院は休診を決めていますが、その他の病院も休診を実施する可能性が高まっています。
一方、非常対策委員会は、救急患者や重症患者に対応する医師らは休診の対象ではないとしています。
今後、週1回の休診を定期的に行うかどうかは、検討中だということです。
今回、休診措置を実施する理由として、非常対策委員会は、医療現場での疲労度を挙げていますが、来年度の医学部の定員拡大の詳細が今月末に確定するのを前に、政府への抗議を強める狙いがあるという指摘も出ています。