小説『愛のあとにくるもの』
2024-05-15
韓国はコロナ以前の日常を回復するために「ウィズ・コロナ」、コロナとの共生に向けて舵を切ることになりました。
韓国はこれまで新規感染者の発生を抑制することに重点を置いていましたが、10月23日までにワクチン接種を終えた人の割合が70%を超えたことを受けて、11月1日からは重症患者の管理に重点を置き、コロナ以前の日常の回復に向けた措置を実施することにしたものです。
中央事故収拾本部がこのほど発表した「段階的日常回復措置」によりますと、日常回復に向けた措置は3段階にわたって実施されます。
新規感染者の急増といった変数がなければ、11月1日から第1段階の措置が実施され、12月13日から第2段階、来年1月24日から第3段階の措置が実施されます。
政府はそれぞれの段階で、ワクチン接種率、重症患者のための病床確保、重症患者と死亡者数、実効再生産数などを総合的に判断し、次の段階へ移行するかどうかを決めることになります。
第1段階は、飲食店などの営業時間制限を緩和することが中心で、第2段階では大規模イベントなどに関する制限の緩和、第3段階では会食の人数制限などを廃止することになります。
第1段階の措置として、11月1日から遊興施設を除くすべての施設で24時間営業が可能になり、会食の人数制限は首都圏では10人まで、首都圏以外は12人までに緩和されます。
遊興施設や室内のスポーツ施設など、感染リスクが高い施設は、ワクチン接種完了者だけが利用できるよう、「ワクチンパス」制度が導入されます。
遊興施設は、第1段階では営業時間が夜12時までに制限されますが、第2段階では営業時間の制限は廃止されます。
第2段階では、屋外でのマスク着用義務も廃止されます。
ただ、室内でのマスク着用義務は全ての段階で維持されます。
大規模イベントなどについては、第1段階と第2段階ではワクチン接種を終えていない人を含める場合は100人未満の入場が認められますが、ワクチン接種を終えた人とPCR検査で陰性が確認された人だけを入場させる場合は、第1段階では500人未満まで入場することができ、第2段階では入場者数の制限はなくなります。
スポーツ競技場の入場者数は原則として座席数の50%に制限されますが、ワクチン接種を終えた人のための専用区域では座席数の100%を入場させることができ、専用区域内では飲食も可能になります。
一方、医療の対応ついては、70歳以上高齢者、路上生活者、精神疾患者、透析患者などを除く、無症状及び軽症患者は在宅治療を原則とし、政府が運用する生活治療センターは段階的に縮小されます。
こうした日常回復に向けた制限の緩和については時期尚早だという指摘もあります。
コロナとの共生に踏み切った国で新規感染者が大きく増えたケースがあったり、ワクチンの効果が低下したり新たな変異ウイルスの出現といったリスクもあるためです。
2024-05-15
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