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ライフスタイル

結婚相手の条件

2018-03-12

玄海灘に立つ虹



韓国では 結婚相手を選ぶ際に経済力をとても重要視しているように見えます。キャンパスカップルで結婚し、あまり相手の経済力については考えていなかった私としてはとても不思議なのですが、どうしてでしょうか。

これについては私も校閲委員の岡留さんと話をしたことがありました。「私たちが若かった頃は6畳一間のアパートで同棲するなんていう時代でしたが、時代が変わったんですかね」と質問したら岡留さん「根本的なところは今も昔も変わらないんじゃないかな。相手が好きかどうかということ」とおっしゃっていました。でも同じ事を25歳のうちの娘に話したら、「お母さんの時代とは違う。経済力、それも両方に無ければ結婚もできないし、まして子供なんて産めない」と言われてしまいました。
それだけ現実が厳しいということでしょうか。ここに資料があります。2015年に韓国保健社会研究院が22歳から44歳までの独身男女2380人を対象におこなった調査の結果です。
独身男女が結婚相手を選ぶときに最も重視する条件を尋ねたところ、男女共に一番は「性格」でした。しかし2番目以降が男女でずいぶん違っていました。男性の場合、「信頼と愛」が20.6%、「健康」9.3%、「家庭環境」6.1%、「経済力」4.0%、「外見など身体的条件」3.9%、「職業」3.6%の順でした、一方、女性の場合は「経済力」が21.1%、「信頼と愛」16.1%、「家庭環境」8.7%、「職業」7.2%、「健康」4.3%、「外見など身体的条件」0.4%の順で重視していると回答。
これを見ると特に女性が相手の経済力を重視していることが分かりました。男性は相手の経済力を見る人は4%、職業も3.6%に過ぎませんでしたが、女性は経済力が 21.1%、職業も7.2%でした。
韓国では結婚の際に、男性側は住むところを、女性側は新居の家具や家財道具を準備するというのがこれまでの習慣でした。しかし最近は賃貸アパートでもチョンセと呼ばれる保証金が非常に高いので男性本人はもちろん、男性の親もなかなかポンとは出せないというのが実情です。そのため最近では男女両方の親が半分づつ出し合って新居を準備してあげると言うことが多いようです。
韓国の場合、地方出身でなければ結婚するまで親と同居していて結婚して初めて親元を離れて暮らし始めるという人が多いといえます。すでに学生時代から一人暮らしを始めていれば結婚しても、そのままそこで暮らすということも考えられますが、そうでないケースが多いので住むところを準備しなくてはなりません。
そういう事情もあり、恋愛から結婚に進む時にまず考える条件が「経済力」なのだと思います。
私の周りのお子さんを結婚させたお母さんたち、あるいは娘の友人でもう結婚した人を見ていると、女性は20代、男性は30代というカップルが多いです。それは男性が経済的、社会的にも安定するのは30代だということの現われなのだと思います。

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