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ライフスタイル

第642話 歴代の大統領選挙、4つのジンクス?

2022-02-15

玄海灘に立つ虹

ⓒ YONHAP News

ジンクス その1 選挙運動期間中にこれまでの世論調査のトップが変わることはない

選挙運動期間直前の世論調査でトップだった候補が当選するということ。

これぐらいの時期になると誰に投票するか気持ちが決まっている有権者が多いからだという見方です。韓国ギャラップの調査によりますと、歴代の大統領選挙の中でも異変が多かったとされる2002年も、このジンクスが当たったということです。当時は選挙運動が始まる直前、大統領選挙の24日前に野党候補の一本化が行われていて、一本化直後に行われた世論調査で、野党のノ・ムヒョン候補(43.5%)が与党のイ・フェチャン候補(37.0%)を抑え、結局ノ・ムヒョン政権が発足しました。2012年も、大統領選挙の26日前にアン・チョルス候補が辞退したこともあり、パク・クネ候補(48%)がムン・ジェイン候補(46%)より支持率が高く、結局パク候補が勝利を収めています。

今回は、「二強」と呼ばれている与党、共に民主党のイ・ジェミョン候補と最大野党、国民の力のユン・ソギョル候補の支持率が拮抗しています。ユン候補がリードしている調査結果もありますが、誤差範囲内で両候補が接戦、あるいは支持率が同じという調査結果も出ています。


ジンクス その2 所属政党の支持率が高い候補に軍配が上がった

韓国ギャラップのこれまでの調査によりますと、これまでの大統領選挙のうち、ノ・ムヒョン候補が勝利した2002年を除いては、所属する政党の支持率が高い候補が当選したということです。1997年はキム・デジュン候補が所属する国民会議(30.4%)がイ・フェチャン候補のハンナラ党(26.1%)より高い支持を得ていましたし、2012年も、パク・クネ候補のセヌリ党(41.9%)がムン・ジェイン候補の民主統合党(38.7%)より高い支持を得ていました。ちなみに例外だった2002年は、当時最後まで30%ほどいた無党派層の票が、ノ・ムヒョン候補支持に流れた影響があったからだとみられています。

そして今回はどの調査でも与党と最大野党の支持率は拮抗しています。


ジンクス その3 忠清北道と済州道は「当選のバロメーター」

忠清(チュンチョン)北道と済州道(チェジュド)の有権者の数は決して多いとはいえません。全国の有権者に占める割合がそれぞれ3%、1.2%となっています。しかし、両地域は、1987年以降に行われた大統領選挙すべてで、当選者が最多得票となっています。そのため、「当選者が誰かを当てる地域」といわれています。有権者が最も多いのはやはりソウルなど首都圏で、有権者全体の半数ほどを占めていますが、有権者が多いからといって、最終的な大統領当選者が最多得票になるとは限らないのです。たとえば2012年の大統領選で、首都圏ではムン・ジェイン候補(49.8%)がパク・クネ候補(49.4%)を僅差でリードしていましたが、結果はパク候補の当選でした。

忠清北道では2002年の大統領選でノ・ムヒョン候補(50.4%)がイ・フェチャン候補(42.9%)より多くの票を獲得しており、2012年も、パク・クネ候補(56.2%)がムン・ジェイン候補(49.4%)より多くの票を獲得していました。済州島でも、特に1992年、1997年、2012年には、当選者の得票率が全国の得票率と1~2ポイントしか差がありませんでした。

今回は、忠清北道では、地域のKBSなどが忠清北道の有権者1000人を対象に行った調査(2月3日~4日)で、ユン候補(41.2%)がイ候補(34.3%)より6.9ポイント優位に立っていました。しかし済州道のメディア4社が韓国ギャラップと共同で、済州道の有権者1001人を対象に実施した調査(2月3日~4日)では、イ候補(38.1%)のほうがユン候補(32.1%)より支持率が6ポイント高いという結果が出ました。


ジンクス その4 自営業者の支持が高いほうが当選

自営業者の支持の高い候補はこれまでの大統領選で勝利を収めてきたということです。自営業者が経済に一番敏感に反応する職業群だからだと、朝鮮日報は分析しています。「経済」が大統領選挙の勝敗を分けるかなり重要な要因になっているということになります。経済危機のさなかの1997年の大統領選では自営業者の支持率がキム・デジュン候補41.5%、イ・フェチャン候補36.4%でした。2012年も、パク・クネ候補53.0%、ムン・ジェイン候補42.9%でした。

今回は、朝鮮日報などが共同で行った調査(今月4~5日)では、自営業者はユン候補42.0%、イ・ジェミョン候補34.9%の支持率となっていました。

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