メニューへ 本文へ
Go Top

ライフスタイル

第644話 植物も家族の一員に

2022-03-01

玄海灘に立つ虹

ⓒ YONHAP News

コロナ禍の長期化で私的な集まりが減り、ステイホームの時間が増えたことで、韓国では植物を育てる人が増えました。


去年、植物をテーマに刊行されたエッセイは20冊余りに上りましたが、以前はガーデニングなどの実用書が多かったのが、最近では植物を育てている人が植物とともにする生活について書いたエッセイがほとんどだということです。


植物に関心を持ち、育てる人が増えていることで、「植物病院」にたくさんの人が訪れるようになっています。たとえば大田(テジョン)市では市が「植木鉢病院」というシステムを2013年から運営しています。病害虫に侵された植物を治療してくれる、まさに病院です。普通の病院と同じように、治療室や入院室(病室)もあります。植木鉢は一人当たり3つまで預けることができ、費用は無料です。ここに入院した植物は2019年には580個、2020年には1109個、去年は1807個だったそうです。


世宗(セジョン)市にある国立世宗樹木院は去年8月から植物相談室を運営しています。インターネット上のホームページに植物のことについて書き込めば、園芸専門家のスタッフが返信してくれるのです。世宗樹木院の関係者は、「最近、植物に対する関心が高まり、家庭で育てている人が多いものの、植物に対する正確な情報や専門的な知識を持っている方はそう多くないのではと思い、相談室を運営するようになった」と話しています。ホームページに書き込まれる相談の件数は月平均60件余りに上るそうです。


また、旅行や出張などで長期間家を空けるため、植物に水をやれないという人たちのために、「植物ホテル」も営業されています。AK百貨店盆唐(ブンダン)店にあるガーデンアース(GARDEN EARTH)が運営するプラントホテル(PLANT HOTEL)がその代表格です。ホテルの関係者は、「植物を預かるホテルのサービスだけでなく、育てていた植物を様々な事情で育てられなくなった場合、他の人が育てることができるよう、植物を育てたい人との仲介を行う「養子縁組サービス」も行っている」と話しています。この関係者は、「どうすれば植物が死なないようにできるか考えた末に多様なサービスを考案した」として、「その趣旨を理解してもらえるようになったようで、利用者がだいぶ増えている」と説明しています。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >